650 鉄製の薬莢等の弾の缶詰めなんですが、いつ頃から使われていたのでしょう?
また、缶詰めにした場合保存は、どのくらい伸びるのでしょう?
青江

  1. 小火器弾薬の缶詰は”Ammo can”又は“Spam can”と言います。
    主に旧共産圏の小火器弾薬の貯蔵品として多く見られるものです。

    ↓ここの前説読むと50年は長持ちさせたいとか、将来再びドイツが侵略して来るかもしれないと留意して
    WW2戦後ロシア(当時はソビエト)で缶詰方式にして大量の弾薬備蓄始めた等 書かれていますが真実はどうなんでしょうかね。

     ttp://www.thetruthaboutguns.com/2012/03/foghorn/ask-foghorn-shelf-life-for-military-surplus-ammunition/

    以上 参考まで。

    軌跡の発動機?誉

  2. 寧ろ、軟鋼にラッカーを塗った「鉄製の薬莢」は外気に触れると何れ位の時間で錆びて駄目になるのか、を聴くべきでは。結構早いのでは?
    にも。

  3. わざわざ書くまでも無い事かもしれませんが・・・ちょっと、失礼致します。

    缶詰めにしたとしても外気温による影響は避けられませんので、温度変化の少ない場所に貯蔵しておかないと、発射薬が無煙火薬の場合、自然分解を早める事になります。また、無煙火薬の主原料の硝酸エステルは常温でも僅かづつ自然分解し、二酸化窒素を放出しますが、薬莢内に僅かでも水分が存在すると硝酸に変化して自触媒反応により分解が促進されます(この為、セントラリット等の安定剤が加えらた物が各種製造されていす*)。
    これに対して、黒色火薬は自然分解の心配が少なく、永年の貯蔵に耐えます。
    つまり、貯蔵可能(使用可能)な年数は、発射薬の種類からも考察する必要が有ると思います。
    また、鉄は錆びる(酸化する)条件が無ければ錆びずにずっと保存できますが、無煙火薬は前述のように自然分解の過程で酸を作る可能性が有りますので、薬莢の内側から腐食してしまう事も考えられます。


    *安定剤を混ぜても根本的には自然分解を阻止できません。
    Luna

  4. 薬莢の内側はある程度錆びても自動火器の動作に差し支えないと思うのですが。鉄薬莢の内側に生じた錆は無煙火薬の分解を促進するのでしょうか。
    実包を缶詰にしても半世紀保ったりせず、消費期限が近づいた缶詰は何らかの形で処分(米国民間市場への売却含め)し入れ替えるのでしょう。
    にも。

  5. 発射薬の硝酸エステルの自然分解の速度は精製度によって違い、精製度の高い物ほど、ゆっくりと自然分解し、長く保存できます。
    缶詰めにする位ですから、精製度の高い物を使用しているとは思いますが、戦時中に製造された実包等では、歩留まりの良さを優先して精製が不十分であったり、製造の際使用した酸等が残っている(洗浄が不十分)場合が考えられ、数年で使用出来なくなる可能性も有ります(戦時中は直ぐに消費されるので問題無いのですが)。
    硝酸エステルの分解速度は酸によって促進されますので、自然分解で生じた二酸化窒素が水と結び付いて硝酸を作らな様、湿気から遮断するのが肝要です。
    Luna

  6. 缶詰にするのは酸素からの遮断ではなく湿気からの遮断なのなら
    (抑、莢の中に詰められているのは酸化剤ですから)
    実包の缶詰の中の気体は非酸化性のものにする必要はなく除湿した空気(地球大気)で十分だが、
    缶詰の中身を実包だけにせず、保存中に発生する酸化窒素や水を除去する物質を入れる必要がある
    にも。


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