675 672に続き、九六式二十五粍三連装機銃についての質問です

空薬莢放出補助板が、前部と後部に2分された(連結された)構成であることを確認できる写真を見つけたので、作図してみました。
とは言っても、後部や裏側の判る写真を見たことが無いので、殆ど想像になりますが。
(画像掲示板に図をアップしました。)
前部補助板を、俯仰機構に接続した平歯車駆動(ラック-ピニオン)にすると、銃の上下動に連動させることが出来ます。
ただその場合、銃尾の「金具A」の存在理由が無くなります。
逆に、銃尾と後部補助板後端を結合しておくと、後部補助板は従動するので駆動機構は不要となり、動作も確実です。
しかし、「金具A」の形状や「レールA」の末端位置を見ると常時結合では無く、銃口が少し下向きからある程度上を向くまでの間は補助板と銃尾は縁が切れており、それ以上に上を向く時は、銃尾(金具A)で後部補助板後端の水平軸を押さえつけると考えられます。
この場合、常に補助板を持ち上げる方向に力を掛けておく機構が必要となります。
実際は、どういう構造だったのでしょうか。
ROM

  1. 全く恥ずかしい話ですが、最初から自分で答えを書いている事に気づきませんでした。
    単純に、"金具の下端が開放されている→金具を持ち上げても軸はついてこない"、と言う固定観念に囚われておりました。
    思い込みとは怖いもので、見えているのに認識しません。

    ところで、このような構造にした理由ですが、
    1、弾倉交換の時に邪魔にならないように、空薬莢は出来るだけ前方に排出したい。
    2、そのためには、前下方に傾斜した板を銃下に設置しておけばよいが、垂直まで銃が動く事もあってスペース(高さ)が無いので、板を固定しておく事はできない。
    3、板は、一枚ものより、前後2枚に分けたほうが傾斜を大きくできる。
    4、従動式のほうが、歯車駆動より部品数を少なくできる。
    5、出来るだけ銃を上下する時の力の負担を軽くしたい。
    6、あの位置以上に板の後端を持ち上げる必要は無い。

    と言うことでしょうか。
    ROM

  2. その辺は世界的にも権威である乾氏の発表論文等参照されれば解決しますよ。
    中山

  3. 中山様、情報をいただき有難うございます。
    その論文には、どのような事が記載されているのでしょうか。
    ROM

  4. 「機銃の俯仰に合わせて打殻抛出鈑は前後(写真解説参照)に動き、打殻薬莢を前方へ排出する構造となっている」(引用終わり)

    一部引用しました。その解説として写真を4枚ほど掲載され、どのように固定、連動させているかなどの解説がされています。

    正直これ以上の事は私にはさっぱりですので詳しいことは乾氏当人に確認してください。
    中山


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