21  皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さっそくですが、2009年元旦の初質問です。

 防弾タンクの防御要領は、破口から漏れ出た燃料が、生ゴム層に触れることで生ゴムが
溶けて膨潤し、破口を塞ぐことにあります。
 しかしこれだと被弾したタンクの燃料には、わずかとはいえ生ゴムが溶け込んでいる、
いわば薄いゴム糊状態になっているわけで、発動機の燃焼に問題はないのでしょうか?

 関連しての質問ですが、
1)松ヤニ入り燃料による不具合は?
 小学生の頃読んだ戦記物で、第二次世界大戦海戦劈頭のマレー戦線で、
撤退する英軍が、遅滞戦術として遺棄した車両の燃料タンクに松ヤニを投じていて、
気付かずにエンジンをかけると30分で焼き付いてしまうとありました。
この話しは事実でしょうか? またどういう原理でエンジンは故障するのでしょうか?

2)砂糖は石油に溶けるのか?
 また、長じて中学の技術の時間にある教諭が
>学校に置いてあるバイクの燃料タンクに、飴玉や角砂糖を入れる不心得者がいて、
>エンジンが壊れて困る(怒)。
と怒っていました。これに対して私は、
>焼肉のゴマ塩タレを見ても塩は油に溶けないのに、
>砂糖はガソリンなど石油に溶けるのだろうか?
と疑問を感じていました。溶け込めば、気化器で析出して目詰まりしたり、
燃焼時に炭化して焼き付く不具合が生じるだろうというのは判りますが、
実際には如何でしょうか?

3)生ゴムによる防漏は、軽油や重油でも有効か?
 さらに生ゴムの膨潤による防漏は、ガソリン以外の軽油や重油等の石油系燃料でも
実現できるのでしょうか? つまり戦車や軍艦の燃料タンクにも応用可能、あるいは
実施例はあるのでしょうか? また逆に上記の効果が期待できない真水のタンクの
被弾時の防漏はどのように行っているのでしょうか?

 以上、多岐に渡る質問になりますが、よろしくお願いします。

NG151/20拝

NG151/20@謹賀新年

  1.  油に溶け込まなくとも、細かい粒子やガム状になってれば、配管に入り込めます。
    SUDO

  2. 防弾タンクの防弾タンクたる所以は、ガソリンが空気と混ざって適当な空燃比となって発火してしまうのを防ぐところにあります。
    仮に水メタなり潤滑油タンクが被弾して漏洩しても、発火の心配はありません。ガソリンタンクだからこそ対策が必要だったのです。



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