41 ペナンにはFa330バッハシュテルツェや日本の「零式」水上機を1機保有するドイツ軍の飛行隊があったそうですが、その零式とは具体的にどの型だったのでしょうか。また、その譲渡に関する公刊資料等がありましたらお教えいただければ幸いです。
tま

  1. http://www.war44.com/forum/u_boats/968-u-boats-aircraft.html
    海外FORUMなんでアレですが
    「Fa 330s were swapped for the E14Y1 Glen (Fa330とE14Y1Glenが交換された )」
    と書かれていますね。空技廠零式小型水上偵察機のようです。

    http://navy.ap.teacup.com/yamanekocave/186.html
    直接確認はしていないが米国「Air Power誌83年3月号」に記事がかかれているとも。

    公式資料じゃないんで呼び水程度にって事で。
    jas1

  2. ソースが示せないアヤフヤな記憶なのですが、大戦中の日独間の連絡航行(日本側は伊号潜水艦、独側はUボートまたは貨物船)のエピソードとして、Ar196(?)の破損した代替として、零式小型水偵を提供した、というのを読んだ記憶があります。
    ただし、ペナンかどうか(=当該機が交換されたのがペナン、または別の場所で好感されてペナンに持ち込まれたか)とか、時期等はアヤフヤです。

    エピソードというか、代替に提供したというのは、愛国丸等の通商破壊仮装巡洋艦だった覚えもあり、この場合は零式三座水偵だったかもしれません。

    あまり参考にならず申し訳ありませんが、「ドイツ軍に日本海軍の水上偵察機を(破損した機体の代替として)供与した(=ドイツに、日本海軍の水偵を運用した部隊があった)」ことは確かだと思います。好評だったと記されていたように記憶しています。

    以上、ご参考までに。
    TOSHI!!

  3. >2
    ドイツの仮装巡洋艦オリオンにE8-N1(中島95式水上偵察機)が搭載されてたって話もありますし
    結構融通がきいてたのかもしれないですね。
    「she was also carrying a Nakajima E8-N1, single-float seaplane, purchased in Tokyo by the German Naval Attaché, Admiral Paul Wenneker」
    http://www.bismarck-class.dk/hilfskreuzer/orion.html
    jas1

  4. >2.
    第24戦隊(愛国丸、報国丸)の資料なんかも探したりしたのですが、皆、水偵機2機搭載、という以上は詳述がないのです。以前(「丸」だったと思う)の24戦隊の通商破壊戦(マダガスカル攻撃のサポートとか)の記事の中で、「水偵が商船(タンカーだったと思う)を発見し、逃げられそうになったので船首・船尾に六番(三番?)を一発づつお見舞いした。到着したときは炎上中で、乗員救助のあと魚雷で撃沈した」とありました。軽快な降爆が可能だったとすれば、九五式複座水偵だったかもしれません。

    破損したドイツ製水上機の代替に提供した、というのは印象に残っているので、似たようなエピソードは複数あったのかも。あと、遣独潜水艦は、すくなくとも帰途には飛行機格納等に物資を満載しているので、洋上補給の際に搭載水偵を提供した、というのもあったかもしれません。

    3.jas1さんの言われるように、水偵の融通って複数あったのかもしれませんね。ペナンにあったのはドウも零式小型水偵でキマリという気もしてきましたが。
    最近のソマリア沖海賊対策として、商船に海上保安官が乗船して、「仮装巡視船(軽武装と電子機器、観測ヘリ搭載)」なんてのもアリかもしれません。
    TOSHI!!

  5. 書き込みありがとうございます。
    少し補足させていただきますと、この飛行隊の元部隊員や関係者と接触した事がある方によれば、部隊は1944-45年の間ペナンとバタビアに置かれ、2機のAr196、1機の零式、4機近くのFa330を保有していたそうです(部隊名は聞きそびれてしまいました)。その方が聞いた限りでは、当の零式はFa330と交換に配備され、潜水艦から射出するタイプの飛行機では無かったらしい(つまり小型水偵ではない可能性がある)のですが、文書や写真で型式の特定には至っていないとの事で、日本からその方のリサーチに協力したく、こちらで質問させていただきました。引き続き回答をお待ちしています。
    tま

  6. 零式の情報ではないですがペナンに展開していたドイツ軍情報

    潜水艦隊は「33 Unterseeboots Flottille(第33潜水艦隊?)」のコードネーム「Monsun」と呼ばれる部隊みたいですね。

    航空部隊の方は「Under the name "Flight command at the Navy special service East Asia (Penang)"」と書かれているようです(作戦名?)。
    jpgなんで翻訳が出来ない^^;
    左下のほうに隊員名の一部が出てますのでなにかの参考になればと思います。
    http://www.singapore-ww2-militaria.com/images/AradosFernost.jpg
    jas1

  7.  戦時中に零式小型水偵2機を同数のFa330と交換したことは、独側に記録が残っていると聞いております。日本でもペナンのアラドに関する記録が防研で閲覧出来ますので、彼処を探せば該当の記録が見つかる可能性はあります。

     なお、零式小型水偵のうち1機はペナンで使用されており、1機は遣独潜水艦で仏に輸送後、独側により飛行試験が実施されています。
    大塚好古

  8. 件の方に部隊名を尋ねてみましたところ、調べている部隊というのは上にご紹介いただきましたリンク先画像の記事にあるFliegerkommandoの事でした。
    部隊の元関係者等から、日独の航空隊員のグループが台車に乗せられた型式不明の水上機の前に立っているスナップ写真がある事は聞いているものの、まだその現物を確認できる機会がないそうです。
    この部隊に関連する事柄をどの程度見つけられるかは未知数ですが、やはりまずは防研に行けという事になるようですね。
    ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。
    tま


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