60 プラモデルの質問で申し訳ございません。タミヤの48の零戦の操縦席のことですが、フットペダルと操縦桿の間に小さな窓(実寸にして9cm×20cm位)があるのですが、これはなんの役割をするのでしょうか。学研の零式艦上戦闘機という本に高荷義之氏の操縦席のイラストがあり、そこにも描かれているのですが、各部名称には載っていません。よろしくお願いいたします。
モデラー28

  1. 操縦席側からみて、ガラスの入っている窓のようなものだとすると、100×200mmの、横長の台形に近い(前方の両角が欠けた感じ)でしょうか。
    多分、「下方視認窓」と呼ばれるものです。文字通り下を見るためのもので、海上航法が必須の艦戦では、主に編流確認に使用したものではないかと思います。もちろん、索敵や爆撃目安(?)にも使ったとも思いますが。
    (参考:「(大図解)零式艦上戦闘機」(野原茂イラスト/解説)P91)
    TOSHI!!

  2. いえ、別に胴体下面まで素通しになっているわけではありません。
    そこから覗いて見えるのは、増槽支持導管の頭です。


  3. >2.
    一応、図面で確認したのですが、その付近にある貫通口は、増槽支持管の穴と、機首機銃の撃殻排出口(両脚の格納部の間にある)ものですが。
    胴体下面まで貫通していないとすると、"これはなんの役割をするのでしょうか"という質問者に対する回答としては、増槽の落下確認用ということになるのでしょうか?
    TOSHI!!

  4. >貫通口は、増槽支持管の穴と、機首機銃の撃殻排出口
    装置の目的を考えれば明白なことですが、両方とも座席床上まで貫通はしていません。

    これは、零戦の取扱説明書に増槽について「座席内より懸吊金具が完全に嵌合し居るやを必ず点検するを要す」とある、そのための点検孔です。

    『(大図解)零式艦上戦闘機』をお持ちなら、むしろ143ページの写真をごらんになった方が良いでしょう。
    孔の中はご覧のとおり、増槽支持導管のヘッドでいっぱいいっぱいです。


  5. 別資料で実機の写真を探してみましたら、「エアロ・デティール7(零戦編)」のP17 三菱重工の復元機のコクピット写真(#59)にそれらしいものが写っています。確かに増槽支持導管の頭部(と思われるもの)が見えていますね。塗粧は、灰白色に見えます。(すくなくとも機内色の緑とは違う)。ちなみに頭部はチャップ状になっていて、後方に増槽投棄索が張られていますね。(野原氏の著書P76に詳細形状があります)。
    機体全体の配置としては、主桁(というか前桁)の後面にあたるようです。

    >2.
    流星の件も含め、ご指摘ありがとうございます。資料の読み込みがまだ足りていませんね…
    TOSHI!!

  6. >4.
    3.〜5.の書き込みが少々すれ違いになってしまいましたが、野原氏のP143とエアロデティール7のP17は同じ写真のようですね。
    丁寧なフォローをいただき、ありがとうございました。
    >モデラー28 さん、細部へのこだわりを突きつめておられますね。
    上掲書(特にエアロデティール)は、書店でも見かけられそうですので、塗色を含めて確認されると良いかと。御見事な作品を期待します。
    TOSHI!!

  7. 塗色については当該復元機には明らかな間違いがあり、あまりあてにされないようにお願いいたします。


  8. 別の機体ですが、復元前はこんな感じで、大部分の塗料は剥げてしまってます。
    http://www.hubuki.jp/museum/kawaguti2004/img_4337.jpg
    細部の塗粧は想像でおこなわれてしまっているところ大なのです。
    左下ストロボの影の中に、床板の「窓」と「その中身」が見えてます。


  9. 早速のご回答ありがとうございます。組み込んでしまえば覗き込んでも暗くて見えないような部分ですが、わざわざクリアパーツ化されているので質問いたしました。ついでで申し訳ありませんがその「窓」の上の位置についている6本足の歯車のような物はなんでしょうか。片さんご紹介の写真にも黒く写っています。まわしてその左右の筒部品を前後させるようですが、飛行中に動かすものなのでしょうか。
    モデラー28

  10. フットバーの前後位置変更用の螺子ですね。


  11. アクリル板外形実寸で台形部寸法は無しで約20×10ですが、枠が在りますので約18.5×8となります。(使い込まれた機体だと機内色リタッチがはみ出て更に狭くなっているものも在ります)
    私の私感としては増槽支持導管上部のレバー位置でロックを確認できると思いますし、投下後は支持管上部に4つ穴が空いていますから光が差し込みますので手前の一つから投下の確認ができると思います。

    片さん超細かいところすいませんが、4つの小穴は窓の下までは貫通していると言うことで^^;
    でも穴は1p程ですし搭乗員から見える穴は一つ程度なので編流確認等は勿論無理ですよね?
    A6M232

  12. はい。
    それに、支持導管が斜め後ろ向きの筒なので、座席からの視点では下の海面は見通せませんしね。



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