66 素人質問ですみませんが、ドイツのJU87通称スツーカは後期型では1800キロの搭載量にパワーアップを遂げていますが、この積載量を抱えての急降下爆撃が可能なのでしょうか?それとも、この積載量は水平爆撃を行う時の最大積載量なのでしょうか?
シン

  1. 直接の回答ではありませんが、少々ググってみたところ
    戦艦マラートを攻撃した際におよそ1tの爆弾で急降下爆撃を行った例があるそうです。

    自宅に着いたらルーデルの戦記「急降下爆撃」で確認してみます。
    流☆

  2. 世傑(新版)No.11 のP23〜24にかけて、「D-1以降は最大爆弾搭載量が一気に1,800kgに向上した」とありますが、一方、各型諸元表の記載では、D-1/5の爆弾搭載諸元として、
    @:1,400kg×1
    A:1,000kg×1
    B:500kg×1+50kg×4
    の記述しかありません。
    また、同書のP53には、胴体下・両翼下にそれぞれSC250 250kg爆弾(スパイク付き)を搭載したD-5の写真がありますので、翼下のラックに250kg爆弾を搭載できたのは確かです。各種組み合わせの中で1,800kgまで積めた、ということでしょう。SC1400で急降下爆撃が可能だったのは確かなようです。
    手元資料ではSC1800を積んだ例は見つかりませんでしたが、下記サイトには搭載可能とあります。
    http://wikiwiki.jp/il2/?%A5%C9%A5%A4%A5%C4#u6fc87D5

    以上、ご参考までに。
    TOSHI!!

  3. その後、手元資料を見直してみましたが、大日本絵画 エアロディテール11のP69に、前記と同じ250kg×3を搭載したハイバンクの写真(写真14)があり、解説として、「Dシリーズの最大搭載量は1.8tだが、これはあくまでカタログ上のデータであって、一定の航続力を確保し、しかも未舗装の前線基地から作戦するには各ハード・ポイントに500kg爆弾1発、計1.5tが限界だった」との記述があります。
    カタログ上は1,800kg爆弾も積めたが、実際は1,400〜1,500kgが実用上の上限、と思ってよさそうです。
    >1.
    ルーデル大佐は"規格外"の闘士なので、SC1800抱えて急降下、ってやったかもしれません。戦記の記述に期待します。
    TOSHI!!

  4. 私も世傑を立ち読みして「1800kgでは急降下できない」と推測するに至りました。
    ルーデル大佐曰く
    「37ミリカノンを持ったユンカース87では急降下はもはや不可能」
    (37mm砲を積んだ機は主翼の荷重が大きすぎてあまり爆弾を積めない、という文脈で)
    だそうで、また世傑にはD型は"無理すれば"1800kgまで積めるとの記述があり、
    1800kgの爆弾>37mm砲 と考え、1800kgの場合も「急降下はもはや不可能」かと。

    急降下できる限界点について気になりまして

    過去ログを参照したところ
    http://www.warbirds.jp/ansq/12/A2003214.html
    重さでいえば
    ・37mm砲2門で約600kg→急降下不可能
    ・一方マラート攻撃時の爆弾は「2000ポンド」≒909kg?→急降下可能
    一見矛盾しそうに思えますが、
    前者は重量物を左右の主翼に分散、後者は胴体の下にまとめて装備しているため、

    (1)ロール方向の慣性モーメントの大きさでは両者が逆転していて、
    前者ではバランスが取りづらいから急降下できない?(ルーデルも主翼の荷重の大きさを指摘)
    (2)主翼の強度上、負荷が大きすぎると空中分解する恐れがある?

    このいずれかが急降下できるか否かの境目であろうと愚考致しました。

    >3.
    自機より上方の敵編隊に突っ込んでカノン砲でラグ機を撃墜した某大佐はやはり規格外でした。これは急降下より簡単なのかもしれません【笑
    流☆

  5. >某大佐はやはり規格外でした。

    とにかく公式戦果だけでハチャメチャなのに、Fw190にも乗って空戦でも9機撃墜のエースだわ、負傷しても勝手に出撃してスコアは部下にツケて、それでも撃破数と報告が合わない(やたらと確認戦果が多いのに報告の方が少ない)ので調べたら、某大佐がヤった分をバックレてて病院脱走が発覚したり、っていうバケモンみたいなお方ですからね。A-10サンダーボルトIIの開発時にまだピンシャンしてらして、米軍に請われて技術アドバイザーまでやってる。ハルトマンと並んでタフな独逸空軍爺っちゃんの双壁かな。
    「急降下爆撃」怠惰にして未読なので、急いで入手して読みます。
    TOSHI!!

  6. 某大佐は非常に正直者だという評論があります。
    通常、敵戦車の上空をパスするだけで1輌破壊と報告する者もあるのにその二倍も慎み深いというものです。
    BUN

  7. >6.
    >某大佐は非常に正直者だという評論があります。
    正直というのも確かですけど、謙虚と同時に一本気というか、一命を賭しても信条を貫くという方だったようですね。
    後に、「ルー○ル・スキャンダル」を引き起こした方ですから。(旧西ドイツではナチズムは憲法違反だった…)
    TOSHI!!

  8. 大嘘つきの倍も正直だと言われている訳です。
    常識的に数字を眺めて出てくる冷静な評と思います。
    BUN


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