123  (ことにイギリス単発機における)コンパスについて改めて質問させていただきます。

 グラジエーターやファイヤフライでは、操縦桿の奥に、盤面が水平になった円筒形のコンパスがあります。これはジャイロコンパスでなく、磁気コンパスか地磁気誘導コンパスと考えてよいのでしょうか? 磁気コンパスと地磁気誘導コンパスのどちらでしょうか?
 対してスピットなどではジャイロコンパス+方位計ですよね。これらはどのような経緯や背景、理由で実用化されたものでしょうか?
はたの

  1. 地磁気誘導羅針儀は通常、本体となる発電機を機体時期の影響の少ない胴体後部などの場所に置き、フレキシブルシャフトなどで引っ張って指示器を動かす仕組みのものですから、盤面が水平置きになってるとしたら磁石式羅針儀(無周期式)でしょう。


  2. ところで、スピットファイアなどにしても、上記のものと同じく無周期式、または非振動式と呼ばれる磁石式羅針儀のはずですよね。



  3. ごめんなさい、スピットの「平らなコンパス」を見落としておりました。
    書き改めさせてください。「インパネ中央の6大計器の”下段真ん中”の方向計」はどういう作動原理なのか、どういう構造なのか、コンパスとどう使い分けていたのか・・・?
    はたの

  4. あ、それはジャイロのディレクション・インジケーターです。
    併用してたんですね。


  5. 併用されている事情のは詳しくはないのですが、計器板の定針儀を操縦上の主としつつ、その誤差を見にくい位置にある磁石式羅針儀で時折補正する、という使い方ではないでしょうか。


  6. ありがとうございます。
    併用についてはとりあえず置くとして、ジャイロが搭載できるようになった理由は何が考えられますでしょうか? グラジエーターのMk2から「6大計器式」になり、方位計が装備されるようです(Mk1は旧来配置)。
    機体側の理由(たとえば電装系が充実した)なのか、
    ジャイロ側の理由(たとえば小型化できて狭いところに押し込められるようになった。・・・そもそもスピットなりハリケーンなりでは、どこに積んでいたのでしょう?)なのか・・・?
    一般論でも差し支えありませんので、ご示唆いただければ幸いです。
    はたの

  7. ジャイロ自体は定針儀に内蔵のはずです。


  8. 重ねてありがとうございます。
    はたの


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