126 いつも勉強させて頂いております。
以前このコーナーで、中島飛行機では零戦五二型乙を生産していなかったとの記述がありました。
 それでは、学研の「零式艦上戦闘機2」の製造番号リストにある、中島「2852〜2982」「2983〜91214」「41460〜11600」は何型になるのでしょうか。

はなみ

  1. 五二甲です。
    五二甲でありつつ、後期のものは機銃装備以外の点で三菱五二乙の特徴が入り込んできています。


  2.  早速のご回答ありがとうございました。後期生産分は五二甲に前部防弾ガラスが装着されたものと理解してよろしいでしょうか。(例六〇一空S301 601-25号機)
     また重ねての質問になりますが、中島飛行機で五二乙を生産していないとの文献が見つかったのでしょうか。
     
     
    はなみ

  3. 文献自体は以前から知られてましたが、写真と照らし合わせたりしてその意味するところを理解するのに時間がかかってしまいました。



  4.  片様 ご回答ありがとうございます。
     重ねての質問で恐縮ですが、五二乙の生産を行なわなかった、あるいは出来なかった理由としては、13o銃の供給が間に合わず、都合が付く頃には五二丙に移行したのでしょうか。
    はなみ

  5. おおむねその通りだと思います。

    ・18年11月22日時点では、19年4月より月産30機予定
    ・18年12月13日時点では、19年4月以降の中島製機体約50機、19年8月以降中島製全機予定
    ・実施されたのは、19年6月以降の三菱製機体の126機、19年8月以降三菱製全機

    という感じで、零戦に13粍機銃の搭載が計画されてから実際に実施されるに至るまで、生産機の一部に限った装備計画が並んでいます。

    13粍機銃の量産が本格化する以前から少しでも早く、たとえ限定的でもいいから速やかに零戦の武装強化を行いたかったという意向が存在していたことがうかがえます。


  6. 片様 重ねてのご教示ありがとうごさいました。おかげ様で疑問が解決いたしました。
    はなみ

  7. すみません。
    「中島飛行機では零戦五二型乙を生産していなかった」という旨、いったん撤回させて下さい。
    どうもあったのではないかという新証拠が出てきて再検討中です。
    すみません。


  8. 片様 研究結果楽しみにしております。
    はなみ

  9. 再検討して、元に戻って、やはり中島五二乙はなかった説です。
    三菱製は19年6月から生産中の五二甲の一部を乙として平行生産を始めます。
    この状態は8月には解消して三菱製は五二乙のみになります。
    一方、中島では19年8月の時点で甲が生産されていた可能性が今のところ大と思っています。
    文書上では中島製五二甲は11月まで生産が続き、12月からダイレクトに丙に変わることになっています。


  10. 訂正

    ×中島では19年8月の時点で甲が生産されていた可能性が今のところ大
     ↓ 
    ○19年10月の時点で甲が生産されていた


  11. 片様 ご丁寧に回答いただきありがとうございました。やはり中島製五二乙の生産はなかったということで、了解いたしました。
    はなみ


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