154 大戦末期の英機動部隊によるバレンバン空襲について教えて下さい。
迎撃する日本側と攻撃するイギリス側の損害はそれぞれどれくらいだったのでしょうか?
また参加した機種を教えて下さい。
けっこう日本側が活躍したということと精油所が大きな被害を受けたということをチラッと眼にしたぐらいなので、正確なところが知りたいです。
しょーき

  1.  「パレンバン」ですね。飛行機、特に陸軍は全く知りませんが、『戦史叢書・ビルマ蘭印方面第三航空軍の作戦』によると、この地域の防空を担当していた第9飛行師団で、

    昭和20年1月24日
    英側・アベンジャー43機、戦闘機80機が攻撃に参加。
    日本側損害・自爆未帰還14機、地上損害35機。第一製油所に70〜80発被弾し、大火災が発生。製油機能は大半が停止。

    昭和20年1月29日
    英側・アベンジャー46機(戦闘機は記載なし)が攻撃に参加。
    日本側損害・自爆未帰還6機、地上損害2機、及び特攻攻撃で皇楯第二隊6機が突入。第二製油所に約100発投下。

    2日間で日本側は英機95機を撃墜したと考えたが、実際は戦闘で16機、その他で25機。製油量は2週間後から少量操業を復活、3月末頃被爆前の1/3、5月末頃1/2を生産。
    バツ

  2. 英側はアベンジャー、ファイアフライ、ヘルキャット、コルセア、シーファイア。
    日本側は87戦隊の二式戦、21戦隊の二式複戦、さらに策敵に独飛74中隊の一〇〇式司偵。
    このうち24日戦訓により二式複戦の昼間邀撃は困難と判断され29日には出撃していません。
    また、87戦隊も、隊員による敵機の撃墜数申告が過剰に過ぎるとして自ら3分の1にまで減らしています。
    第9飛行師団長は進退伺いを出していますし、日本側に楽観ムードはありません。



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