214 warbirdsの皆さまこんにちは。先日立風書房の「実録 真珠湾奇襲」のなかの九七式艦攻9機編隊の3,000mからの水平爆撃の扇形に広がる弾着の図を見ていて思ったのですが、もし仮に使用機材が二式飛行艇に800kg爆弾二発ずつ、連山ならば3発ずつ積んで連続投下したとして、97艦攻と同機数の9機なら命中率が上がり、同じ投弾数(800kg×9)なら命中率そのままに一回の攻撃機数を減らせると思ったのですがこのような攻撃法より雷撃の命中率のほうが高かったり、こんな攻撃法が意味のないことだったりしたのでしょうか。ご回答宜しくお願いします。
夜戦ヒロポン

  1.  大型飛行艇や大型陸上攻撃機の性能標準は1.5tの魚雷または爆弾x2発ですので、ご質問のような事例は当然想定の中にあるものと思われます。
     実際、マレー沖海戦でも多数の陸攻が爆弾装備で出ていますし、一部には25番ですが2発搭載をやった部隊もあります(2発動時ではなく、1発ずつ狙って落としたようですが)
     以降も水平爆撃は何度も行われてますが、回避されやすいことや戦闘機や対空砲火の妨害に弱いといった面から戦果が上がらず、また大型爆弾を多数搭載できる機材が事実上戦場に現れなかったこともあって、水平爆撃を色々工夫したり発展させていくという方向には進まなかったといえるでしょう。
    SUDO

  2. ほぼ同じような考え方が当時の海軍にもあります。
    初弾命中率を上げるために編隊の構成機数を増やして9機から10数機にして爆弾の投下弾数を増大させると命中率が上がることは開戦前までの演習で確認されています。あとは機材の問題なのです。
    BUN

  3. 逆の話が真珠湾攻撃の際にされていて、今回は停泊中の静止目標だから1編隊を9機から5機に減らしても命中は期待できる、なのでその分で攻撃単位数を増やしたほうがいい、というものです。
    水平爆撃で動標的を相手にする難しさというものがやはり横たわっているように思います。


  4. 返信が遅れてすみません。そうですかやはり機材の問題ですか・・・。雷撃の命中率を検索してみたら20%から30%くらいだと見ましたが航跡が遠距離から見えず避けにくかったりするんですね。射点につくまでは戦闘機などに狙われ危険なのはどの攻撃法も似ていますが距離3kmから目視され編隊組んで直線攻撃するほうががやや高角砲で狙いやすいし艦にとっては避けやすいんですね。日本海軍にとって水平爆撃は「機はやや安全でも当たらない決戦を避ける」ような攻撃法なのでしょうか。先日やっとF社 の3DCG海戦のDVDを買ってを繰り返し見て艦隊攻撃のイメージを膨らませましたがどれも危険な攻撃法で涙が出ました。各種攻撃法と損耗率について調べてみようと思いました。SUDOさま、BUNさま、片さま、ご回答くださりありがとうございます。この御三方にご回答いただいて感激です。長文失礼しました。
    夜戦ヒロポン


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