225 B-17やB29などの米軍爆撃機について質問です。
運よく紫電改や零戦、四式戦等がこれらの爆撃機の操縦席への銃撃に成功して操縦士、副操縦士ともに死亡した場合に、そのまま操縦不能になって墜落となるのでしょうか? それとも、他のクルーが操縦を代わるということがあったのでしょうか? この種のパイロット以外の搭乗員が多数乗り込む機種の場合、彼らにもとっさのための操縦訓練を施すということがあったのでしょうか?
watanabe

  1. あくまでも一般論として。操縦席が銃撃され操縦士、副操縦士ともに死亡するような場合、機体の操縦、制御に関する機構も相当のダメージを受けているのが普通では?そんな状態で、仮に航空機のパイロット経験者が他の搭乗員の中にいたとしても、機体をうまく制御して着陸させるのは非常に困難なのでは?
    そのような事態のために操縦未経験の搭乗員に簡略化された操縦訓練を施し、技量の低いパイロットに促成的に仕立て上げるのと、専門のパイロットを一人でも多く養成するのとでは、どちらが費用対効果において勝っているのでしょうか?
    アリエフ

  2. 同じく一般論、というか質問への直接の答えではありませんが。
    英軍においては、重爆撃機でも「正規の操縦士は一人」であり、操縦士の死亡・受傷時には、「一応の訓練を受けただけの」機関士が代理することになっている場合がありました。米軍の機関士も同等だったとは申しませんが。
    臨時操縦士の技量や期待のダメージによって安全な着陸ができないとしても、墜落する・敵地で脱出と、味方根拠地近くで脱出するとでは異なりましょう。
    パイロット以外の乗員の訓練にもかなりのコストがかかるのですし、費用対効果についても、換算困難ではありますが士気についても、慎重に考えるべき余地はあろうかと思います。

    とりあえず操縦してみようとしたか、というのなら、試みたケースはあったと存じます。実例が調べきれないのですが、操縦士が操縦不可となった機のクルーの一人がなんとかかんとか帰還してしてクルーが脱出、なんとかかんとか操縦した兵士が勲章を受けた事例があったような記憶が御座います。


  3. 軍隊ツーのはより効率的に人殺すのが至上の組織で、金銭的にも時間的にも、一人の人間に多くのことさせて何も出来ないより、多くの人間にそれぞれ振り分けられた仕事をさせるほうが良いと思うのが多い(特殊部隊とかは別)。
    狭い機内でもいっぱい仕事あるし、その仕事を速やかに遂行できる人間作ったほうが良いんでない?
    観測手、航法士とか。
    みかん野郎

  4. なるほど、参考になりました
    watanabe

  5. >3. そのご意見に反対するものではありませんが、逆向きで同程度に強力な理屈も成り立つように思います。さらに航空機搭乗員はまさに特殊部隊なみに少ない人数でやりくりしなければならない配置ですし。観測手や航法士はガンナーを兼ねるケースも多いのですし、別の任務を持たない専任のガンナーを乗せるケースは多くないのではないでしょうか? 機体のスリム化をやりすぎて、「死傷した人員と無事な者との交替がが難しいこと」が欠点として挙げられた機体もあります。

    専任と兼任どちらが良いというものでもなく、事情によって妥協しているものではないでしょうか。


  6. ガナー専門とかいうとB−29のテールガナーぐらいでは?
    Alphabette

  7. >2,5 だからさ、ほとんど操縦未経験の爆撃機搭乗員に対し、パイロットの技量を身につけさせるための組織的かつ大規模な教育訓練を行なった実例ってあるんですか?私はそんなもの聞いたことないんですけどねぇ・・
    実例示して下さいよ。

    アリエフ

  8.  そもそも、米重爆の副操縦士は機長(操縦士)のバックアップです。
     よって操縦士が戦死した場合の次善策は副操縦士の操縦ということになってるわけです。
     つまり米軍は、徴兵や志願で軍に入ってきた時点では実質的に操縦等が全く未経験といっても良い人材に対して「(機長に比して)簡略化された訓練を施した、機長に比べて相対的に技量の低いパイロットを、促成的に仕立て上げること」を「機長のバックアップ用」として組織的に大々的にやっていたのです。
     もちろん、いざというときの予備としてだけに操縦士をもう一人育てるのは無駄が多いですから、これら副操縦士たちは経験を積むことで正規の機長に成長することも期待されていました。
     このようにいざというときの操縦士の代わりは副操縦士として積み込んでいますから、正副両操縦士を同時に喪失した場合のバックアップまでは搭載していませんし、そのための育成システム等も有していません。
    SUDO

  9. 前提条件が違いますが、副操縦士のいない(そもそも副操縦士席のない)アブロ・ランカスターは他の乗員に簡易訓練をおこなってますね。
    カンタニャック

  10. 直接の回答ではありませんが、参考までに。
    日本の一式陸攻の場合副偵察員と副電信員それに搭乗整備員は空戦に
    際して機銃配置につきます。
    副操縦員はそのまま操縦席にいます。主操縦員に事故があった場合に
    対応するためです。
    体験者の話を紹介します。
    敵の戦闘機は副操縦席ばかり狙ったそうです。米軍機とは正副操縦席
    が逆でした。
    蒼空


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