239 隼3型は零戦で言うと53型に当たるのでしょうか?もし53型なら、なぜ零戦は失敗に終わったのですか?
蒼龍

  1. 一般的な解説と違うことを言っても違和感があるかもしれませんが、いわゆる五三型、A6M6は中止されていません。
    十九年九月に栄発動機の不良問題で水メタノール噴射装置の審査は一旦延期されましたが、その後再開されています。ですから終戦までA6M6の試作計画は残っており、A6M6「六三型」として継続して新たな図面も起こされています。
    BUN

  2. 六三型は水メタノール装置を外したエンジンを使用していませんでしたか?
    蒼龍

  3. このあたりが面倒くさい部分なんですが、十九年十月に編纂された集成取扱説明書にあるA6M7「六三型」は実際には水メタノール噴射装置無しでA6M7「六二型」として量産されています。
    集成取扱説明書はA6M6以降についてあくまで予定を述べているだけなんです。
    ですから取説にあるA6M6は尾部の補強などが行われていないA6M7までの過渡的存在として記載されていますが、その後はA6M7に水メタノール噴射装置を追加した「本来のA6M7」として復活しています。
    A6M7「六二型」(水メタノール噴射装置なし)
    A6M6「六三型」(水メタノール噴射装置装備)
    A6M8「六四型」(五四型)
    この三型式は平行して生産される予定でした。
    BUN

  4. >この三型式は平行して生産される予定

    A6M6とM8はともかく、パワーが落ちるM7まで平行生産の意味がわかりません。
    1機でも機数が欲しいので平行して作るって意味でしょうか?

    普通なら水メタノールつきのM6が成功した時点でM7は生産をM6に切り替えられると思うんですが?
    HELLDIVER

  5. A6M7は既に生産中。A6M6とA6M8はその性能向上型として加わる予定だからです。これら三型式は首のすげ替えだけで機体は共通です。A6M2とA6M5が平行して生産されていたように量の確保と用途の振り分けがあるということです。
    BUN


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