288 四式戦疾風の事ですが二千馬力級である程度まとまった数が生産されましたが零戦や隼装備時より優勢だったのでしょうか?それと実際運用時の最高速度は何キロ位だったのでしょうか?
翔鶴

  1. 「隼から疾風に機種改変した50戦隊は、敵重爆に数撃加えられるようになったものの、対戦闘機戦闘では速度的優位がなかった上に旋回性能で隼に劣ったため被害を出していた」・・みたいなことを梅本弘著「ビルマ航空戦」の中で隼を維持した元64戦隊隊員が回想していますよ。疾風が速いといっても連合軍の新型と比較すれば大したことはなかったって当時から受け取られてたんじゃないですかね・・。回想によると64戦隊長が「疾風は稼働率が低い」とも言ってたそうです。
    C#

  2. >1
    それは池沢十四三軍曹のインタビューのことでしょう。
    それには、4式戦は旋回性能が悪いからもし乗ってたら今生きていなかったんじゃないかって話であって、損害が出たなんて話ではありませんし、後に「当時は四式戦の方が良かったと思ってたんだけどね」とも書いていますので、「今思えば」という文脈です。


    確かに四式戦については、末期に登場したこともありあまり華々しい話がありませんが、少なくとも速度・武装共に既存機より勝る本機は陸軍にとって期待がかかった機体でした。
    比島捷号作戦時では一番損害が少なかった機体でもあり、本機により一時期ですがレイテ上空の制空権を奪取したこともあります。
    また、それこそ「ビルマ航空戦」には、パイロット達が速度の速い四式戦に憧れていて、機種改変時には装備となることを非常に期待していた旨が書かれています。

    運用上の速度は正直判らないと言ったところでしょう。
    確かに紫電部隊の343空のように、独自に運転制限を係した例もありますが、それは343空独自のものですし、他の戦隊には当然適用できませんでしょう。
    まあ、良くてカタログ値くらいに思っていた方がいいのではないかと思います。
    それは四式戦に関わらず全ての飛行機に言える事なのではないでしょうか。
    P-kun


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