456 今ハセガワのスピットファイアMkVIのプラモを買ってきてふと思ったのですが、第二次大戦で高々度用の戦闘機はアスペクト比の高い翼形状の物が多いようです。今さらきけない質問のたぐいですが、この理由について識者の皆様、素人にも分かるように教えてください。
備後ピート

  1.  高空は大気が薄いので、普通に飛ぶだけでも大きな揚力係数(つまりは大きな迎え角)をかける必要があります。
     揚力係数を大きくすると誘導抵抗が増加し、その度合いはアスペクト比で変わります。だから大きなアスペクト比にすることで、揚力係数の割に少ない抵抗で飛べるようにしてるのです。
    SUDO

  2. SUDO様、早々の回答ありがとうございます。

    ところで「大は小を兼ねる」式の理屈になりますが「高いは低いを兼ねる」と大気の濃い中低空の空戦でも高々度用戦闘機は、中低空用戦闘機に対して、対等ないし優越した戦闘を行えるのでしょうか?
    備後ピート

  3.  大きな揚力係数をかけやすいということは、低空では低速でも急旋回できるということです。
     よって低速格闘戦でなら強さを発揮できる場合もあります。
     ですが、同系機で低空用と高空用があるスピットファイアの場合、エンジンが違うだけではなく翼も違います。アスペクト比を増やさなくてもよいなら増やさないほうが良いような感じですね。
    SUDO

  4. 高高度戦闘機の最高傑作機にしてルフトヴァッフェ最後のレシプロ戦闘機、Ta152h−1も本来の目的である10000mでは700キロを超える速度を出しますが、あくまで高高度での薄い大気での用途を考えての主翼の設計。低・中高度ではD型と同じかそれに劣る速度しか出せなかったとか。低・中高度の濃い大気中ではかえって面積の大きい翼が余計な抗力を発生させてしまったのですねえ。
    さとう

  5. 余談ですが、偶然にも私もハセガワのスピットとタミヤのモスキトーFBIVを購入、現在制作中なのですが、ハセガワのキットの指定色、Mr.カラーはもうGSIクレオスが作っていません。制作にはタミヤの缶スプレーとタミヤカラーを使うしかありませんでした。塗りわけは機体下面は缶スプレーのAS11(ミディアムシーグレー)、機体上面はAS10(オーシャングレー)とAS9(ダークグリーン)。機内色はこれまたタミヤのアクリル塗料、XF5、21、65を調合して使うしかありません。すでにMrカラーをお持ちでしたら、この書き込みは無視してください。さしでがましいようですが、念のため。
    さとう

  6. さとう様、私はあまり気にしないたちなのか、タミヤのXF-81、82、83番に準ずるものとしてMr.カラーの54,13,73番を使っています。機内色は312番です。光沢からつや消しまでバラバラですが、最後にトップコート半光沢を噴いて仕上げるつもりです。あくまで「それらしく」あればいいので(私は混色というものがキライなので)。ズボラと言われればそれまでですが、何かのご参考までに。
    備後ピート

  7. 最近の資料発掘によりTa152H-1が700km/hをだせたかどうかは結構疑問らしいです。
    wittmann

  8. 零戦飴色塗装説(古い)など、ネットの普及にともなって様々な真実が明らかになってきていますね。700キロ出ないんですか・・・。
    さとう


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