489 フィンランド空軍の戦闘機ミルスキIIについて2点質問です。
◆写真を見ると、三翅プロペラのスピナーから、小さなヒレのようなものがプロペラと平行方向に突き出しています。翅と翅の中間にひとつずつ、合計3個あります。これは強制冷却フィンのようなものでしょうか?
◆写真では右主翼の付け根の前縁に、空気取り入れ口?のような切欠きがあります。しかし図面によってはこの切欠きがあったり無かったりします。これはメンテナンス用ハッチ?で、飛行時は塞がれていたのでしょうか? それとも、空気を取り入れるため切欠き状態のまま飛んでいたのでしょうか?
亜狐

  1. なかなか回答がないのですが。
    まず、スピナのヒレは強制冷却ファンには役に立たない形状ですね。
    また、試作1号機等はスピナ自体が無いし、寒い国ですから冷却ファンを後付けで必要としたとも思えない。
    とはいえ、軍用機に要らんものを付けることも考えにくいので、(思い切り当てずっぽうですが)逆に、過冷却防止用のシャッター(か、ヒレ高さ程度の背の低いフェンス)をつける予定があった(かも)、ってのはどうでしょう。
    右主翼付け根の切り欠き(下面側、横長のヤツですよね?)は、比較的鮮明な写真で見る限り、奥に穴が繋がっていないような感じです。ハッチというより、何らかの都合で外板の継ぎ目があって、外れてるヤツの写真がポピュラーなので図面に書かれた、という解釈はいかがでしょうか。
    (紫電改の乗機ステップの切り書きが、現存機でカバーが失われていたために長らく誤図面になっていたのと同じ感じで・・・)
    TOSHI!!

  2. お礼が遅れて申し訳ございません。
    興味深い考察、ありがとうございました。
    あの形状が冷却の役に立たないと分かっただけでも、とても参考になりました。
    亜狐


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