717 いつもお世話になります。
グラマンF8Fベアキャットについての質問です。よく、「F8Fは翼に爆発ボルトを設置し、過大なGがかかったときに翼端を爆散させてGを軽減させた」という記述を見ます。この爆発ボルトについて、
@主翼の端を爆発させたら空力的にかなり悪化すると思いますが、実際の影響はどれくらいだったのでしょうか? (どんなに悪影響があっても、過大なGで主翼が壊れたり、パイロットが失神するよりはマシと言われればそれまでですが。)
A翼端を爆発させたF8Fは、基地に戻った後どうやって修理したのでしょうか? スペアの翼端に付け替えたのでしょうか? (アメリカでは実戦に参加していないので、不明なのかも知れませんが……)
識者の皆様、よろしくお願いいたします。
隼兵

  1. この機構は翼端を爆散させるものではありません。構造的に弱い部分を作り、そこを境にして分離するようになっています。
    けれども片翼端のみが外れると飛行性能に影響が大きいため、爆発ボルトで両翼同時に飛散するように改良されています。両翼端を飛ばしてもF8Fは無事に母艦に着艦できたと言いますので、その時は着陸速度が若干速まる程度で大きな問題は無かったようです。
    この機構は厳しい重量軽減目標と主翼の強度確保を両立させるために考案されたもので、7.5gで作動し、作動後の機体は13gまで耐える計算だったようです。
    過大なgを受けても空中分解せずに生還することができれば良く、着艦が困難であれば着水すれば良い、という発想ですからエルロン半ばから先が失われた機体が帰還しても予備に付け替えて直ちに再出撃、という使い方は想定されていません。

    BUN

  2. >BUN様
    御回答ありがとうございました。F8Fの爆発ボルトは、どういった運用がされるのか長年疑問に思っていましたが、いろいろと納得が行きました。
    隼兵


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