804 仇花双発艦上戦闘機として有名なグラマンXF5Fスカイロケットですが、
日本語の紹介サイトでは大抵「前方視界が致命的」と書かれています。
しかし英語サイトでは逆に「前方視界は良好」と評価されているようです。
Wikipediaでも日本語ページには「大きなエンジンカウルによる視界不良は艦上機としては致命的であった」とある一方、
英語ページでは「of course forward visibility was excellent」「no large engine up front to look around to see the LSO」と正反対です。
確かに途中でコクピットの位置を上げる改修を行っている様なのですが、
「致命的」と言い切る程の視界不良との評価が実際にあったのでしょうか。
ZuiunWasPaul

  1. 英語版wikipediaに引用されている言葉は、1941年夏に米海軍がスピットファイア、ハリケーン、P-40、P-39、XFL-1、XF4U、F4F、F2Aと共に海軍の選抜パイロットによる比較試験の結果について、この試験を命じられたJhon Crommelin少佐が1985年に当時を回想して述べたものです。
    視界改善の改造は何度か行われていますが、この言葉の通り、機首にエンジンを持たないXF5Fの着艦時の視界が画期的に良好だったことは容易に想像がつきますね。
    BUN

  2. 世傑にはエンジンがコクピット斜め前にあるため着艦のアプローチパターンに入ったとき、母艦が視認しにくいと書かれていました。
    ファイナルアプローチに入ってしまえば母艦は見やすいが、ベースレグから旋回中に母艦を視認し続けるのが難しかったということではないでしょうか。
    いずれにしろF4Uのように運用の工夫で解決できた問題だった気はします。
    超音速

  3. 有り難うございます。
    確かに斜め下は見辛そうですが、
    「The F5F was a carrier pilot's dream」とまで褒めちぎられている事からしても
    「致命的」と言う程の大問題ではなかったのでしょうね。
    (一番肝心なランディングの際には斜め下が見えても仕方ないでしょうし…)
    ZuiunWasPaul


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