806 アジ歴の「九九式双軽爆撃機九九式軍偵察機九九式襲撃機仮制式制定の件」の資料(Ref.C01004892100)を見たときに気になった点を質問します。
「行動半径」の部分です。

資料39頁目の99軍偵の行動半径として、「爆弾200kg搭載して行動半径400km+余裕1時間」、燃料満載時は600km+1時間」との記載があります。

「作戦行動半径」という言葉は、巡航航続距離の1/3とか1/4を意味するケースが多いですが、この文章での意味合いとしては、爆弾200kg搭載の場合の最大巡航距離は、400km×2+巡航1時間(300km?)≒1100kmと解釈して大丈夫でしょうか?

また、「燃料満載時」とは爆装無し、と解釈すべきでしょうか? 許容過荷重の記載がないので、燃料満載時(608L)にどれだけの余裕があるのか、この資料だけでは判断しかねたのでお尋ねする次第です。
七試

  1. 機体外に爆弾や落下タンクを懸吊すると燃料消費量は増大しますから、爆弾搭載時の巡航速度での飛行距離はもっと短くなります。

    そして「燃料満載時」も爆弾を搭載しています。これは資料を熟読すればわかりますよ。
    BUN

  2. BUNさん、取り急ぎ回答ありがとうございました。
    九九式襲撃機の「航続距離が1060km」という数字は見かけるものの、
    燃料満載時の数字なのか、正規状態の数字だったのか、
    どう判断すべきなのか、を知りたくて、質問した次第です。

    400km×2+巡航1時間、が1060km、っぽいですね。
    七試

  3. 九九軍偵の行動半径400km、600kmというのは航続力の上限を示したものではありません。
    航空兵器研究方針に記載された行動半径を飛べるか否かを実験して、そのハードルをクリアできたかどうかを述べているのです。

    ですから同史料にもあるように600kmは爆装でなければ研究方針をクリアできません。

    理屈の上での航続距離を推定したいならば、燃料搭載量608ℓとハ26に注目すれば、この飛行機が300km/h巡航で6時間以上飛べることが容易に推定できます。

    BUN


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