811  日本海軍のパイロットの選別は占い師が決めていたというのは本当ですか?
完璧ジオング

  1.  以前聞いた話ですが、素養試験、健康診断、面接、飛行適正地上、飛行適正実機、骨相(占い)との話でした。なお、自衛隊パイロト選抜でも戦後しばらくの間、骨相を参考にしたような話があります。骨相は他の全ての条件が整った上で、あくまで参考程度だと思います。
     なお、その後教育課程のなかでさらに選抜されますので、結果として本人の努力と能力次第ということになります。
    つっち

  2. 占いといいますか、「形態性格学(観相学)を応用した適正検査法」とのことで、山本五十六、桑原虎雄、大西瀧治郎らの判断に基づいて昭和11年から採用された、とされています。
    要は、体の各部位の形態的な特徴から、そうした形態を備えている者にはどのような性格の持ち主が多いかを、検査者の経験に照らし合わせて判定する、というものです。

    こうしたことを本気でやろうとするならば、少なくとも一定の統計処理をしなければ意味を持たないはずですが、判定そのものの成績がどうだったのかはよく知りません。


  3. 大正期にロンブローゾの学説が日本で広く知られたのにも影響あるでしょうね.骨相,観相は当時は占いという古くから伝わるものでなく,むしろ新しい科学的な考え方だと受け取られていたように思います.
    ウマシカオ

  4.  http://astro.edu.nagasaki-u.ac.jp/~masa/lecture/pseudoscience/slide110413.pdf
     上記のpdfファイルの7ページを見ますと、1926年に旧日本陸軍が血液型による性格判断についての研究を始めたとなっております。結果として、役に立たないということで、研究は放棄されますが、ZZ上記の観相学の応用の10年前のことですので、軍部は軍役への適応について、様々な可能性を探っていたのだなと思います。
     
    hush

  5. 大西がアンテナに引っ掛けたものを山本が取り上げる、というパーンとしては、このグループが「水からガソリンを取り出す方法」という怪しい売り込みに引っ掛かりかけた件と似ており(観相の人の方はかなり真面目な人物だったようですが)、「軍部が」というより、この山本グループの投機的性格を表しているということであるような気がしてしまうのですが。


  6. 科学的根拠があるかどうかは別として、骨相を観ることは少なくとも明治時代には軍隊、刑務所などで行われていたようですから突然、オカルト基準での採用に走ったというよりも、採用後に長い時間と予算を投入して育成する人材に対して特別に不適なものを選別排除して事故の減少や教育の効率化に寄与しようという動機で少し昔に廃れた手法に再着目したという面もあるのだと思います。
    BUN


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