855 どの項で質問すればいいのかわかりませんでしたので航空機のページで質問させていただきます。
日本陸軍航空隊の特徴を語る際に頻出する「航空撃滅戦」と言う言葉ですが、これは列強空軍と比較して、日本陸軍がとりわけ飛行場爆撃を主眼とした航空撃滅戦を重視していたという「個性」なのでしょうか。
それともイギリスのような本土防空と戦略爆撃、アメリカのような海上阻止と大陸間爆撃、海軍航空隊の漸減作戦のような、環境から作られた個性的な空軍にはならなかったため、オーソドックスな航空撃滅戦を主眼とする無個性な空軍に育っただけ、ということでしょうか。
tellus

  1. タクティクスとストラテジーは分けて考えた方が、有益なのでは?

    ナナシ

  2. 航空撃滅戦は空軍が敵空軍を直接相手にする戦闘ですから、航空部隊が独立空軍である証のようなものです。
    バトルオブブリテン前半戦、バルバロッサ作戦初日の独空軍の奇襲、太平洋での米軍が実施した航空作戦の大半はこれに属する作戦行動です。
    独立空軍の要件は「空軍」の名を冠するかどうかよりも、航空撃滅戦を戦う航空部隊であるかどうか、だと言い切っても良い位です。
    BUN

  3. 回答ありがとうございます。
    >タクティクスとストラテジー
    >航空撃滅戦を戦う航空部隊であるかどうか
    例に挙げた3つの航空部隊の独自戦略のようなものが陸軍航空隊には無く(必要性が無かった)、そのため独立空軍としての本職である航空撃滅戦に邁進し、特徴的な任務を持たなかった、ということでしょうか。
    tellus

  4. 1930年代を通じた日本陸軍航空隊の主要な仮想敵は極東ソ連軍の航空戦力です。
    それに対して陸軍航空隊が、何をすべきであり何が必要と考えたかをまず調べてみてください。
    そこを踏まえたら、次に日中戦争の航空戦も調べてみましょう。そうすると見えてくるものもあります。
    通りすがり

  5. 陸軍が優勢な仮想敵と戦うためには地上部隊に従属した直協空軍では間に合わないので、敵の航空優勢を突き崩す、独特の高速遠距離爆撃機隊を整備するようになったということです。
    BUN

  6. ありがとうございます。
    「優勢なソ連空軍に対抗するため開戦劈頭での大規模かつ広範囲の飛行場爆撃で敵空軍に打撃を与えようとした」というのは各種の本で読んだのですが、それはどこの空軍でも考える事じゃないか、ドイツ空軍の対ソ戦やフランス空軍の対独戦でもそのようなことを考えたのではないか、と思った次第です。
    しかし、対ソ開戦劈頭のドイツ空軍の航空撃滅戦はそれほど敵地後方までやらなかった、あるいは出来なかったみたいですね。
    縦深全ての飛行場に同時打撃を与えなければ勝てない日本と違ってドイツ空軍は余裕があったのか、それともJu88のような高速爆撃機は(縦深爆撃の必要が薄い)対仏用で、対ソ戦を考えていなかったのかなど色々考えてしまいます。
    tellus


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