858 カタパルト発艦に関しての質問です。主にWWII時のアメリカ空母を想定しています。尾輪式の艦上機をワイヤでカタパルト牽引して発艦しますが尾輪式の飛行機を急激に引っ張るとトンボを突く状態にならないか気に掛かります。この心配は杞憂なのかはたまたトンボを突かないための手順・手法が定められていたのかご教授おねがいします。
my

  1.  トンボを突くというのがどういう状態か分かりませんが、航空機の前部が持ち上がって、尾翼部が甲板に衝突するという意味でしょうか。もしも、そうであるのなら、アメリカの空母は射出時に3点で機体を係止しており、そのようなことがないように防止策をとっております。
     http://www.youtube.com/watch?v=Fx7Gto1zrrg
     どなたからも回答がないようですので、僭越ながら。
     
    hush

  2. hush様、とても珍しい映像をご紹介いただき、感謝いたしております。
    真面目一辺倒の教育映画ではなく、息抜きができるシーンも多く、このころの米国海軍の余裕が感じられて、とても面白かったです。
    板違いかと存じますが、出てきた空母は護衛空母(カサブランカ級?)でしょうか?世界で唯一、ブライドル式のカタパルトを実用化した米国海軍に、改めて感服させられております。

    my様、私から付け加えることなど全く無いのですが、映像をご覧になったように、ブライドルを取り付けるブライドル・フックの位置が重要なのです。機体構造に無理なく、かつ、機体重心に対して適切な位置にフックを設置しようとすれば、この戦闘機では中心線上に1個、雷撃機には左右2個で、それぞれ別々のブライドルを使っていたのにお気づきになられましたでしょうか?米国では、大戦後でもかなり年月がたっても、陸(空)軍機にも、ブライドル・フックを装備して、ホールド・バックも使えるようにしていました。海上輸送してきた航空機をできるだけ早く前線基地に運ぶために、港を使わず、どんどん射出するためです。一番最後までブライドル・フックを装備していたジェット機は、何だったでしょうか?
    豪腕少年タイフーン

  3.  すいません、2点留めもありましたか。ちゃんと見ていなかったもので申し訳なく思っております。また、補足説明を頂戴し、ありがたく思っております。
     なお、艦型の比定などは私の専門外ですので良く分かりませんが、飛行甲板に64という艦番号が見えますので、コンステレーションではなく、カサブランカ級のトリポリです。もっとも、全編、この艦を使用したかどうかは分かりませんが。
     
    hush

  4. hush様、ご丁寧なレスをいただき、誠に有難うございました。どっちに変なカキコをしてしまいましたが、USS Tripoli (CVE-64)で間違いなさそうです。H2-1 catapultのレギュレーターや気蓄器の映像はもちろんのこと、長年疑問に思っていたホールドバック・「リング」の語源が動画で理解できて、大変得した気持ちで、とてもハッピーになりました。カタパルト・フリークの端くれの私めにとって、今年の一番のクリスマス・プレゼントを頂いたようで、誠に有難うございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。


    豪腕少年タイフーン


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