867 リバティ搭載DH.4やF.2Bの成功を鑑みるに、もしも、大重量だが大馬力の発動機の実用化が早ければ、たとえばパルチュアが成功していたり、バザード/R/グリフォン、セントーラスの実用化が早かったりしたら、デファイアント、ロック、ホットスパー、フルマー等が史実以上の活躍をした可能性はあるのでしょうか?

  1. エンジンはそれが何のために開発されたかを押えないと混乱するばかりです。
    あのエンジンが上手く行っていればこの機体は史実より・・・といった想像よりも、この機種があるからこのエンジンが出来たといった経緯を知るともっと面白いものが見えて来ると思います。
    たとえば海軍複座戦闘機の性能向上計画が無ければグリフォンは生まれない、といったようにです。
    BUN

  2. ご教示ありがとうございます。ご指摘の観点から、いろいろと読み直してみようと思います。

    ですが、言葉足らずで申し訳ありませんでしたが、今回知りたいのは、「単発複座戦闘機」「比較的小型軽量な単発銃砲塔搭載戦闘機」という、コンセプトといいますか基本レイアウトは、WW2開始時点ではどうあがいてもモノにならない形態であったのか、それとも、単発単座戦闘機と同じ比較的小型で低出力のエンジンを選択した(せざるを得なかった?)ゆえにうまくいかなかっただけなのか、なのです。

    またそれぞれの場合、どの時点でコンセプトとして先がなくなっていたのだろうか、についても疑問に思っています。
    「単発複座戦闘機」「比較的小型軽量な単発銃砲塔搭載戦闘機」にあてはめてよいのかわかりませんが、F.2Bとデファイアントの中間に位置するホーカー・ハート/デモンの通常銃架型とロブスター・シェル型をどう理解すのがよいのだろうか、ということでもあります。


  3. 圧倒的な馬力ギャップがあり、複座、単座に関わらず連合軍側が性能優位にあり、アルバトロスやフォッカーが性能面で明らかな劣勢にあった第一次大戦と1930年代以降では状況が異なります。

    そもそも1930年代の英国複座戦闘機は対戦闘機戦を意識していません。
    なぜならフランスが崩壊してカレーから海峡を超えて戦闘機が英本土に飛来するという事態を予想していないからです。
    この想定内での運用であるならばデファイアントなどはハリケーン、スピットファイアに次いで配備された最新鋭邀撃機として実際に爆撃機の撃墜戦果を上げています。
    想定した戦場で想定した活躍をする、という点では「うまくいって」るんですね、デファイアントという戦闘機は。
    BUN

  4. 重ねてありがとうございます。
    デファイアントが一定の成功を収めていることは理解しているつもりです。
    ですが、予期せざる対戦闘機戦闘を強いられたのは他の二機種も同じで、それらは、のちに、より重くて大出力のエンジンに積み替えたり、より重くて大出力のエンジン装備の後継機種を産んだりしていますが、単発複座コンセプトは絶えてしまっています。

    「もしも」 1930年代に、「圧倒的な馬力ギャップがあ」たとしたら生きながらえる可能性があったのか、それとも、やはり、大重量大馬力エンジンを積んだ単座機に収斂していったものなのか、そこが知りたいわけなのです。


  5. WW1並の馬力ギャップが1930年代以降も存在するというのは、かなり大きな飛躍でもはや何でもありの世界になってしまいますね。
    ただ、もしそのようなことがあれば、英空軍は遠距離双発戦闘機に史実以上の力を入れたことは疑いないと思います。
    トレンチャードの教えを墨守する英空軍では単発複座戦闘機というスキームよりも、そちらにウェイトが置かれるのが本筋ではないでしょうか。
    BUN

  6. 馬力ギャップが存続してるとしたら影響は航空機だけですむんでしょうか?
    他にエンジンとか使うもの、自動車とか戦車とかの性能にも影響すると思うのですが?
    Alphabette

  7. ありがとうございます。
    技術的な要因のみで馬力ギャップを想定したら、なんでもあり、他分野にも影響、とは思います。
    他方で、直前までいじっていたRの改良の手を休め、現用であるペレグリン、期待のバルチュアにも手が必要な中なのに、しかも大恐慌直後、金本位制中止など不安定な経済時期に、PV12の新規開発が決断された、というのが不思議なのです。
    軽い小馬力エンジンから重い大馬力エンジンへ、大きく重い爆撃機用エンジンが次世代の戦闘機用エンジンに、という全般的な流れの中で、中間がぜひとも必要な排気量の差だったのか・・・?(ユモの210と211の差や、Bf109やの競争試作機がケストレルからDB600に積み替えていることを思えば)
    航空機用エンジン一覧など眺めるに、排気量あたりの出力では英が有利、排気量あたり重量は英がやや重い、重量あたりの出力では英がやや有利、という傾向にあるように思われます。
    ユモ211やDB600と、(史実ではPV12に使われたリソースでもって完成された)バザードやバルチュアを比較したら、後者は、(若干/相当)重いけど馬力も有利、となっていた、と想定するのは突飛でしょうか?





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