875 P-51 ムスタングに関しての質問です。P-51 は典型的な低翼単葉機ですが、胴体腹部にラジエターを張り出している為、主翼根元の後端は胴体に対して直角に取り付けられている様に見えます。通常の低翼単葉機と比較して主翼フィレットが無いか、あるいは非常に小さく見えます。質問ですがP-51 がラジエターを腹部に搭載した事による空気抵抗の減少の寄与は如何ほどのものだったのでしょうか?
同じ配置をした機体では旧日本陸軍の三式戦飛燕がありますが、こちらは立派な主翼フィレットが付いている様に見えます。

ガンビー

  1. 三面図を見て頂ければ理解できるのですが、P-51と飛燕を比較しますと、P-51の主翼の方が上反角が緩くアスペクト比も小さくテーパーは急です。
    したがって主翼後縁のラインが胴体に対してP-51は比較的鈍角、飛燕は鋭角に近くなります。つまり飛燕の方が大きなフィレットを必要とします。
    またP-51のように主翼付け根前縁を前に突き出させているとフィレットへつながるラインを滑らかにできます。
    フィレットは主翼と胴体の干渉抵抗を減らす物ですが、一方で主翼の揚力も減らしてしまいます。揚力を少しでも減らしたくないのがどちらかはお分かりになると思います。
    超音速


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