876 ビーチクラフトXA-38グリズリーが積んでた、T15E1 75mmキャノンは自動装填なのでしょうか?この砲はB-25G,Hに積んだT9E1やM4とは、全く別物と考えていいのでしょうか?
まさのり

  1. "U.S Aerial Armament in World War II(William Wolf, A Schiffer Military History Book)" を参照してみましたが、どうもよくわかりません。米陸軍の火砲呼称は非常に複雑で、試作時には砲単体・駐退器・砲架それぞれに固有のTナンバーが付き、制式化時にはまた別のMナンバーが付くヤヤコシサです。

    同書によると XA-38 には 1944 年 7 月に「75mm gun T9E2 with 75mm feed mechanisum T13 and 75mm gun mount T15E2」が搭載され地上及び空中での射撃試験が行われたとありますが、翌 8 月にはこれを軽量化した T9E3 の開発が指示されたとあります。一方 1944 年 10 月には T9E2 が「75mm gun M4」、T13 が「Feed mechanisum M4」、T15E2 が「Gun mount M10」として制定されとあり、項を改めて XA-38 には「20-round semi automatic feed T15E1 75mm canon」が搭載されたとあります。著者自身も混乱している節があり、わけがわかりません。

    米軍の航空用 75mm 砲は大別すると「M2/M3=T6/T7」「M4」「M5=T13」「M10=T9」の4系統があり、M5=T13とM10=T9は砲身じたいは同じで砲尾まわりが異なる(M5=T13は手動装填、M10=T9は自動装填)ようです。ややこしいのはM10=T9に付属する自動装填装置に「T13」のTナンバー、砲架に「T15」のTナンバーが与えられていることです。

    果たして XA-38 に搭載されたという「T15E1」がT6/T7/T9/T13と別系統の砲単体の呼称なのか、砲はT9系のままT13に代わる新装填装置の呼称なのか、「T15」系に属する砲架の呼称なのか、同著の記述からは判断しかねます。
    無記名

  2. T9E2 が「75mm gun M4」→訂正、T9E2 が「75mm gun M10」です。自分で書いてて訳わかんなくなります…。
    無記名

  3. わっ!本当に分からない(笑)。米軍も75mm砲で爆撃機を落としたいのか対戦車砲として使いたいのか
    決めかねてる気がします。
    まさのり


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