897 昔読んだ古い架空戦記に「日本とイギリスが手を組み、日本は九七艦攻をイギリス海軍空母に提供…(略)エンジンをマーリンに換装し…」というような内容の文章があった気がするのですがエンジン換装は実際のところ可能なんでしょうか?
じゃがいも

  1. 夢のある話ですけれど、ラジエターの配置が難しそうですね。

    フェアリー・バラクーダなんかは機首にラジエターを置いて、その後ろに魚雷を吊ってますが、かなり高さのある胴体になってます。
    同じことを九七艦攻でやると魚雷の懸吊位置を数十センチ(40センチくらい?)下げなくちゃならない感じで、当然、脚柱を長くする必要が生じ、その付け根位置も変えなくちゃならなくなって、主翼もやり直しになります。

    新しい飛行機として作った方が早そうですね。


  2. 残るは、スピットファイア式に翼下面にラジエターを設ける場合ですが、九七艦攻にはそこに翼内燃料槽があってしまいます。
    やはり難しいです。


  3. ドイツ式に機首環状ラジエターという手もありますが、ずどんと伸びた機首先端に重量物が付くわけで、重心位置と安定性の補正が大変そうですね…。
    無記名

  4. やっぱり難しいですか。詳しい回答ありがとうございます。
    重ねて質問ですがその本では東海が艦上哨戒機になっていました。
    東海は機体重量も双発にしては軽く、着陸速度も遅いのでできないこともないのかなあと思っていますが実際どうなんでしょうか?

    じゃがいも

  5. 翼面荷重や何かは零戦五二型くらいのものでしょうから、露天繋止でよいのなら。
    格納庫に入れるのは、エレベーターで降ろせたとしても、天井につかえそうです。


  6. 便乗させてください。
    前下方視界を犠牲にして内翼前縁に突出させて配置、というのも無理筋でしょうか?
    空冷星形エンジンならば理屈としては換装可能でしたでしょうか? 

    ロク

  7. 燃料技術もないと使えないんじゃないでしょうか?誉よりアレなエンジンですし
    Alphabette

  8. 空冷から液冷への換装にはP-36→P-40、Re2000→Re2001、Fw190A→Dなどの実例がありますから、どうしても必要とあれば何かしら手はあったでしょう。ですが、そこまで手間をかけて97艦攻にマーリンを積む必然性を想定するのはちょっと難しいと思います。日英に友好関係があり、英国が1940年前後にアルバコアに代わる近代的艦攻として97艦攻の派生型を採用するならば、アルバコアと同じエンジンでサイズ・出力とも栄に近いブリストル・トーラス空冷14気筒に換装するという設定のほうが自然に思えます。
    無記名

  9. ブリストル・トーラス空冷14気筒の直径が1174o・乾燥重量443.7s、栄の直径が1150o・乾燥重量530sとのことですので換装は可能みたいですね。
    換装したら少し速度が上がるぐらいでしょうか?
    じゃがいも

  10. 架空戦記に文句はありませんが、帝国海軍も米国海軍も艦上機には撃たれ強い空冷式エンジンを多用しており、英国海軍も液冷のシーファイヤーやフェアリー ファイアフライでは対空小火器に弱く、空冷のホーカー シーフューリーでやっと米国海軍に追いつきました。コルセアやADでも、弱い滑油系統などに防弾の追加を強いられました。空軍機でも、マスタングよりもP-47の方がはるかに撃たれ強いのは有名ですが、もし朝鮮戦争の時に高価なサンダーボルトが沢山のこっていれば、F-51の出番はなかったでしょう。

    もし九七艦攻をマーリンに換装したとしたら、もっとvulnerableになっていたと思います。
    豪腕少年タイフーン

  11. 豪腕少年タイフーンさま、回答ありがとうございます。
    本元の架空戦記は引っ越しの際に処分してしまったため詳しい内容はわかりませんが、筆者がマーリンエンジンとスピットファイアを高く評価していたことは覚えています。おそらく「英国版にするならマーリンに」と考えたんだと思います。
    話は変わりますがこの掲示板も昔に比べてだいぶ人が少なくなってきましたね…
    じゃがいも


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