1007 キ-50が正式採用されていたら、選挙区の挽回も可能だったかと思うのですが、何故、日本陸軍は簡単にあきらめてしまったのでしょうか。
イカタコ

  1. 私が目にした書籍には、「キ50計画が目標としたものは九七式重爆二型によって達成された」という旨の記述がありました。この見解が正しいとすれば、キ50によって変えられる選挙結果は現実に九七式重爆二型によって変わっているし、そうでないものはどちらにしても変えられない、と言うことになるのではないでしょうか。
    ずっきーに少尉

  2. キー50が正式採用されていたら、戦局の逸回も可能だったかと思うと言う貴方の質問の前提、仮定そのものが誤りでは。実際にはそうではないが、たとえ以下に優れていたとしても、少数機ではどうしようもありませんよ。
    UK

  3. 政治向きの話には詳しくはないのですが、キ六十二がキ四十三IIとして完成したり、キ六十三がキ四十四IIIとして計画されているように、キ五十も既存のキ二十一の性能向上で実現可能とみなされて実質九七式重爆二型として作られた、ということであるようです。
    日本陸軍は別に簡単にあきらめてはいないのです。


  4. ひょっとして、質問者の方はキ五十超重爆説に基づいて質問されているのかな?


  5. もしそうだとするならば。

    日本では陸海軍を通じて、あまりにも旧式な九二式重爆以降、四発の攻爆撃機を作れていません。
    いくつかあった計画だけのものは除くとして、最初に実機の完成にまでたどり着いたのが、海軍の中島十三試陸攻(深山)です。

    陸軍は自軍の技術指導では四発超重爆を作らし得ないと考えていたようでで、この海軍十三試陸攻をはじめはキ六十八として、さらに次の段階としてキ八十五として作ろうとしますが、いずれも実現していません。
    実現しなかった理由は、海軍が十三試陸攻を兵器採用できるところまで完成させられなかったからです。


  6. ひょっとして、質問者の方はキ五十超重爆説に基づいて質問されているのかな?


  7. 横合いから失礼します。
    不勉強ながらキ50超重爆説というものを初めて耳にしたのですが、これはどういった内容なのでしょうか。
    expery

  8. 何で読んだのかちょっと忘れましたが、キ50は超重爆の計画である、とした出版物があったように覚えています。
    その内容が正しいかどうかは別です。


  9. >片様
    ご返答ありがとうございます。
    「キ五十 超重爆」でグーグル検索してみるとJu90を元にした四発重爆の計画名がキ90もしくはキ50であるとするサイトが出てきましたが出典不明でした。話の出所が気になるところです。
    expery

  10. キ50について、秋本実氏は「第二次大戦日本陸軍機写真集(エアワールド1995年8月号別冊)」中の記事「幻の翼をさぐる」において、三菱キ50試作遠距離爆撃機として紹介していますね。

    同記事では、爆弾搭載量1,000〜1,500kg、航続力5,000km以上といった線を目標としており、機関砲1門と機関銃3〜5丁の予定だったが、計画のみに終わっている旨記載されています。

    秋本氏のこの記事の内容だと、97式重爆の性向型では実現不可能なスペックのような気がします。
    この時期に、深山とは全く別個の四発重爆を三菱に発注する計画が陸軍にあったのでしょうか。

    万年初心者

  11. 秋本さんが述べておられるのは、Ju89の旅客機型Ju90について陸軍が三菱をしてこれを購入させ超重爆に宛てようとするプランがあった、ということなのですが、時期的に見ればJu90の1〜3号機程度しか存在しない、まだ未知数でしかなかった時点での話であり、しかも1〜2号機はこの間に墜落してしまっています。
    少数機を購入してテストするつもりはあったかもしれませんが、いきなり大量整備を考えられるような機種ではなかったはずです。


  12. 陸軍航空技研なでは、さまざまな機種開発の可能性を探ることも行われていますから、仮にJu90を購入できればこの低のスペックの爆撃機を作ることが出来る、というような計算は当たり前に行われています。
    しかしそれを「目標としており」「予定だった」とするのはちょっと書き過ぎなような気もしますね。


  13. もう少し色々な出来事の時期を並べて比較してみると、この陸軍での三菱を通じたJu90購入話は、海軍での三井中島を通じたDC-4購入と時期が一致した裏表な話であることもわかります。
    DC-4も試作機だけのものを購入することで進んでいますが、海軍ではそれをそのまま使うわけではなく、単に主翼の基礎設計を流用する程度にしてあとはまったく新設計して十三試大攻とすることを目論んでいます。
    陸軍としては、ユンカースから機体を売ってもらえなかったこともあるかもしれませんがJu90は捨て、この十三試大攻の完成を待つ方向に向かいます。その方がまだしも現実的な話ではあったわけです。



Back