1036 ゼロ戦が7.7mmと20mmの機銃を装備したように、口径の異なる機関銃(機関砲)を装備した戦闘機の場合、それぞれの弾道特性(特に低伸性)は異なるものと思います。その場合、射撃時に照準器は何らかの補正をしたのでしょうか。あるいは、予め設定した収束点に向けて、取付角度を変えたのでしょうか。
よろしくお願いします。
1215

  1. 過去ログ
    http://ansqn.warbirds.jp/logs-prev/A001/A0005437.html
    超音速

  2. 銃の取り付け角度を変えています。
    Fw190A−5のマニュアルでは機首のMG17は500m前方で、主翼のMG151/20は550m前方で照準器のサイトラインと交差するよう指定されています。
    米軍のManual for Fighter Gun HarmonizationによればP−39Qでは37mm、12.7mm、7.7mmとも1150フィート前方でサイトラインと交差するようになっています。
    三角野郎

  3. ありがとうございました。お礼が遅くなり、申し訳ありません。
    人間が関与する部分が多かった、と言うことですね。
    1215

  4. 解決された話かもしれませんが、たとえば坂井三郎さんの著作においては、「機銃の軸線整合(英語ではconvergence)」としてパイロットが整備員の助けを借りて自ら行ったと述べられています。これには一点調整(上記2)と平行調整があり、海軍は主に一点調整で、距離については坂井さんたち(台南空時代か)は200mでやっていたそうです。
    とおり

  5. とおり様の記述を見て、新たな疑問が出ました。
    爆撃機を攻撃する場合など「始めは7.7mmを撃ち、途中で20mmに切り替えて・・・」と言うような記述を散見しますが、このような場合には両者の弾道特性を考えて、パイロットが勘で(照準器の像を参考に)射撃をした、と考えて良いのでしょうか。
    この場合、曳光弾の弾道から判断される弾道も考慮に入れていたと思いますが、私自身、どこかで勘違いをしているような気もしますが、よろしく御教授いただければ幸いです。
    1215

  6. ご質問の趣旨がよく理解できなかったもので・・・射撃距離が違う場合の照準補正と言う意味でしたか?
    零戦の九八式射爆照準器は距離の調節はないのでパイロットの判断でしょうね。
    陸軍の百式ですが、こちらが参考になると思います。
    http://home.f04.itscom.net/nyankiti/ki43-sub4-air%20gunnery.htm
    三角野郎

  7. >5
    すみません、私も取り違えていたかも。

    そのような記述を私も読んだことがありますが、どなたのだか思い出せません。従って、どんな状況で行ったのかがわかりませんが、大方次のようなものではないかと想像します。
    一つは、7.7を撃ち続けることにより、自機を射点(20mmの)に付けやすくする。7.7が当たっているのか、外れているならどちらに外れたかがわかれば、彼我の速度差や進行方向を鑑みつつ、自機をどう修正すればよいのかがわかりやすくなります。敵が大きい場合、あまり弾道の後落量の差とかは重要でないかと思います。
    いま一つは、射点に付きやすくするという意味では同じかもしれませんが、直上方背面攻撃のような極めて激しい機動で、撃つタイミングそのものが難しいような場合に、若干の助けになるのではないかと思われます。この場合、いつ撃つかは勘に依存していますね。

    とおり

  8. 皆様
    言葉足らずの質問にお答えいただき、ありがとうございます。理解できた、と思いますが、また疑問が生じたら宜しくお願いいたします。
    1215


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