1048 F4ファントムの後期の海軍型であるF4J F4Sは機関砲は詰んでいませんが、ベトナム戦争の戦訓にも関わらず、同時期の空軍型が機関砲を詰んで実績を挙げたにも関わらずなぜ機関砲を詰まなかったでしょうか?
アッシュ

  1.  根拠も何も無い門外漢が失礼致します、E型は制限寸法を気にせず機首を延長し
    てバルカンを搭載した、と読んだ記憶があリます。ガンポッドって有るんでしたっけ?
    出たきりのモデラー

  2.  連投失礼、書いていて思い出しました。空自の方へのインタビューだったか本人の手記だったか思い出せないのですが、設計段階での搭載云々という話でF-4よりF-104の方が命中率が良かった…。というのを読んだ気がします(ターボ日記?)。
    出たきりのモデラー

  3. 米空軍のF-105サンダーチーフは、65〜72年にわたる25機のミグ撃墜戦果のほとんどがM61A1バルカンによるものですがこれは自衛戦闘であり、任務は対地攻撃であってサイドワインダーはあまり搭載しなかったためです。
    いっぽう海軍のラスト・ガンファイターと呼ばれるF-8クルーセイダーはベトナムで65〜68年に18機の撃墜ですが、実は機関砲のみによる撃墜例は1件もありません。
    海軍のファントムはあくまで艦隊防空戦闘機であって戦術戦闘機として採用された空軍型とは性格の違うものなのです。したがってガンポッドも海軍は採用していません。艦上戦闘機は着艦時の脚への負担が大きく着艦重量の制限があります。重量増加を嫌ったのがいちばん大きいと思います。
    空軍側は戦術戦闘機としての都合上と、海軍が開発したAIM-7スパローの信頼性の不安のため、当初から固定機関砲装備を求めていましたが、費用対効果が明らかでないとしてペンタゴンには容認されませんでした。
    空軍型への改修は海軍型の生産の阻害とならないようにと制約されたため最小限の改修としたF-4Cから、改修範囲を広げたD型を経て、ようやくE型で固定機関砲が搭載されました。
    結果、E型がベトナムに実戦参加した1969〜72年に21機のミグ撃墜戦果を挙げますが、このうち機関砲によるものは5機にすぎません。このほかC/D型のガンポッドによる撃墜が少数あります。
    海軍も固定機関砲はやはり必要と考えたからこそ後継機のF-14はバルカンを装備しているわけです。F-14の部隊配備は72年からです。
    70年から既存ファントムの近代化・寿命延長改修が始まりN型・S型となりますが、空軍型が機関砲で実績を挙げたといっても、やはり費用対効果の面で機関砲装備の改修は行わなかったということでしょう。
    超音速

  4. 40年以上昔のことですが、確か青木氏だった思いますが、幾ら大型といっても動揺する艦上では、整備に手間がかかり過ぎることを不採用の理由として挙げられていました。
    UK

  5. 空軍は空戦の為だけではなく戦術戦闘機として対地制圧使用も含めての機関砲の採用であったようですよ。
    ガン搭載の必要性は常に論議されその時代時代によっても優勢だったり劣勢だったりします。要はあればあった方が良いがそのために犠牲になる物との比較で有効かどうかって事ですね。
    海軍はJで限定的ながらルックダウン機能を持つレーダーを搭載し地表の影響を受け憎いAIM-9Gを開発して艦隊防空機としてアルファストライクのエスコート機としての空戦の能力を向上させる方向に向かいました。
    当初空軍のE型のそれに準じた形になる予定でしたがガン搭載の為にレーダーの小型の方を取ってルックダウン能力の付加は見送られました。
    戦術戦闘機としてはその方が有効とされたからですね。
    JASDFの飛行教導隊にも居た凄腕パイロットのインタビューではF-4EJは逃げる相手に対して機首を上げて狙わないとならないので命中精度はF-15に比べてとても低いとの事。
    無理やり積んだガンはあまり有効ではなかった様子からも海軍が積まなかった理由も明白だと思いますよ。
    またガン搭載で全長が長くなる事を空母運用上嫌ったので不採用って説は
    ほぼ全長が同じRF-4Bを空母運用してるんですから間違いですね。
    rocks


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