1056 疾風のプロペラブレードの塗色について質問があります。
終戦後の米軍撮影のカラー写真に写っている85戦隊の疾風のプロペラブレードは上品な薄緑色に見えますが(ウィキペディアにあるカラー写真)、現存しているプロペラブレードは黄緑7号らしき色に塗られているように見えます。これは経年劣化の結果なのか、もしくは途中で塗料が変わったのでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。宜しくお願いします。
旅人木

  1. その写真で「上品な薄緑色」に見えますでしょうか。
    自分の目にはほぼ黄緑七号色そのものに近く発色して見えているのですが。
    彩度があまり感じられない黒っぽいオリーブドラブですね。


  2. ちなみに、この写真は青みが強く出る方向に色が転んでしまっているのですが、そこを補正してやっても、相対的な見え方としての「黄緑七号色」らしさは変わらないと判断しています。


  3. 片さま
    ありがとうございます。機体上面の緑色とあまり差異がないように見えましたがよく見ると確かに褐色ですね。
    ところで模型の作例のほとんどが薄緑のペラですよね。何か根拠があるのでしょうか。モノクロ写真のどの疾風のプロペラも薄緑のような明度よりずっと暗く映って見えます
    旅人木

  4. その昔、まど黄緑七号色の存在やその意味が解明される前にしゅっされていた模型のガイド本には、確かに明るめのプロペラ塗色が指定されてましたから、そのえいきが今だに残っているのかも知れません。


  5. 片さま
    ありがとうございます。
    確かに機体もコクピットもプロペラも黄緑7号だと、プロペラの色くらいは変えたいという心理がモデラーには働くかもしれませんね。筑波にある疾風の実物プロペラを今度拝謁しに行こうと思います。

    旅人木

  6. >4がミスタイプだらけで申し訳ないです。
    再度。

    その昔、まだ黄緑七号色の存在やその意味が解明される前に出版されていた模型のガイド本には、確かに明るめのプロペラ塗色が指定されてましたから、その影響が今だに残っているのかも知れません。




  7. 実例として、昭和61年のモデルアート臨時増刊「日本陸軍四式戦闘機疾風」では、「黄緑七号色」の名はまだ知られておらず、機体上面色は「緑褐色」とされ、それとは別にそれよりも一段明るい「プロペラ色」という色がカラーチップを添えて紹介されています。
    この記事の影響がいまだに生きているのだと思います。
    ちなみにこの本では「機内色(青竹色)」という色もありますが、この色が操縦席周りの色調であるような書き方になっています。
    操縦席やロペラが黄緑七号色であると知られるのは、比較的最近の話なのです。


  8. 片さま
    意外にも弊宅にあるマルシンのダイキャストモデルの疾風のプロペラがカーキ色に塗られていました。子供のころから飾ってあったものなのでしっかり調べているなと感心致しました。ところで黄緑七号制定以前の増加試作機のころの疾のプロペラは小豆色ということになりますか。
    旅人木

  9. 黄緑七号色ではないプロペラをつけていた可能性があるのは試作1号機だけです。
    2号機はすでに新塗装のプロペラになっています。

    1号機のプロペラは小豆色の可能性は大きいとは思いますが、翼端標識など陸海空基の規格どおりにはなっていませんので、全体としてもなんともいえません。
    ただ、迷彩プロペラであるのは確かです。


  10. 黄緑七号色プロペラに関しては、http://www.ww2color.com/Galley%202/images/01035.jpg のような写真もあります。
    同じ「黄緑七号色」であるとはいえ、機体色と厳密に同じ色調であるとは限らないわけです。


  11. 片さま
    お写真ありがとうございます。
    初めて拝見するもので大変参考になりました。
    旅人木


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