1081 どっちで叱られましたので、こちらで、あらためて質問させて下さい。

爆撃機機を、敵のBARCAPから護衛戦闘機で護るのは、ベトナムぐらいで無くなりましたが、その種類と、効果を教えてください。できれば、正式な用語もお願いします。

1)爆撃機編隊から見える範囲でぴったりと護衛する、レッド・テイルズなどは、近接援護戦闘機とでもいうのでしょうか?正式な日本語や英語を教えてください。用語がわからないため、自分で調べようもありません。

2)爆撃機編隊から遠く離れて、敵BARCAPをさがして、こちらからやっつけるのは、制空戦闘機部隊でよいのでしょうか?第二次世界大戦中も、制空戦闘機との用語は使われていたのでしょうか?

3)よく戦記ものに、熟練パイロットが1)の任務をやらされて、「目の前のカモをのがした、バカな命令だ」と、憤慨する場面がよくでてきますが、熟練パイロットにかぎれば、どちらのほうが、効率がよかったのでしょうか?

4)一番効率のよい、援護方は、1と2を、どのくらいの比率にするのがベストなのですか?とくに、熟練パイロットが大勢いる飛行隊は、どちらの任務が適しているのですか?
通行人

  1. 1は直援、2は制空ですね。

    第二次世界大戦当時、「制空戦闘機隊」「制空隊」は使われています。


  2. こちらが出発点になりますでしょうか。
    http://scilib.narod.ru/Avia/Shaw/shaw.htm#09-03

     護衛任務の目標は何でしょう。攻撃隊を無事に返すことであるとしたら、敵機は追い払えば十分であって、何機撃墜したかは問題ではありません。

     第二次大戦期について言えば、Detached Escortの比率は時期により……というより戦況により変化しました。優勢であると、先行して航空基地を襲撃するような余裕が出てくるということです。

    マイソフ

  3. 片様、マイソフ様、貴重な情報を頂き、有り難うございました。

    ロシアの、モロ海賊版でしょうか?A4で275ページですので、一息にプリントしましたが、綴じるのが一苦労です。再プリントした220-226ページだけ綴じました。抜けている図表もあるようですし、他にも面白い記事が多いようですので、amazonから本も買いました。米空軍とは少し用語も違うようですが、(1)はClose Escortで良いみたいですね。有り難うございました。

    日本語の直接援護だと、対する間接援護なる用語があるのでしょうか?米空軍でも、Escort fighterとAir superiority fighterに分けているようですが、私の知りたい(1)と(2)などが、ちゃんと区別されているのかどうかは、わかりませんでした。


    爆撃機の搭乗員にとっては、視界の悪い爆撃機から、援護機が見えるか、見えないかは、とても気になるとおもいますが、援護の戦闘機は、敵も味方も全部把握しているのでしょうから、気にしていないのでしょう。たまに、レッド・テイルズのように、わざと味方に姿をさらすと、評判が良くなるのかも知れません。しかし、かなり余裕がないと無理でしょう。ジェット機でも襲って来れば、そんな余裕などは・・・


    護衛任務の目標は、エライさん達に取っては、爆撃機部隊の任務達成率でしょう。でも、クルーにとっては、安全に帰還することだと思います。レッド・テイルズは、1機の爆撃機も失わなかったと讃えられていますが、真実だったかの議論は今でも続いているようです。ほぼ、間違った伝説だったみたいですね。


    Close Escort専門の飛行隊と、例えばジョージ・バーリングのような一匹狼を集めた飛行隊とでは、エスコート・ミッションの成果に差がでるのでしょうか?つまり、抜きん出た熟練パイロットの集団でなくても、爆撃機編隊からできるだけ離れないと全員が決意している飛行隊の方が、爆撃機の帰還率は高まるのでしょうか?別に、タスキーギー・エアーメンを悪く言うつもりはないのですが、ガードとラインバッカーとの違い以上が有りそうで、悩んでいます。

    適切なご回答を賜り、誠に有り難うございました。これを足がかりに、自分でも調べてみます。今後ともご指導の程、何卒宜しくお願い申しあげます。
    通行人@タクシー

  4. 襲う立場から考えてみると爆撃隊のそばに戦闘機がいると機動が制限されるわけであんまいい気分じゃありませんから側にいるというのも重要かと
    alphabette

  5. 自己レスで、申し訳ございません。用語や資料を教えていただいたおかげで、スイスイと調べることができるようになりました。御礼の代わりに、幾つかの戦後の例を:

    米空軍は、絶対的航空優勢が得られない状況での爆撃機作戦は、第二次世界大戦での「頭上の敵機」以来、ほとんどやっていないようですので、調べても、あまり出てきませんでした。

    朝鮮戦争では、B-29に対して、F-84Eが張ったエスコート・スクリーンをミグがすり抜けてしまうので、エスコート・デューティの役立ちませんでした。エスコート・スクリーンは、(1)ではなく、(2)の一つでしょうか?その頃が、クロース・エスコートの終焉だったようです。F-86は、ミグアレイ全体の制空を受け持っていたようですが、他の戦闘爆撃機やスカイレーダーには、直援機など、要らなかったようです。

    ベトナムでも同様ですが、爆装F-105をF-100が援護するような、変なことも起こっています。直援機はもとより、スクリーン制空エスコート(?)機の任務の一部が、電子戦機にとって代わられ、政治的な要因により、エスコートよりも、SEADが重要視されるきっかけとなったのは、怪我の巧妙でしょうか?


    完全敵航空優勢下での空襲作戦の稀有な成功例は、イラク原子炉を完全に破壊した、イスラエルのオペラ(バビロン)作戦でしょうか?8機の爆撃任務のF-16を援護したF-15は、2機が目標上空でジャミングを受け持ち、4機が後方上空の高々度でACMに備えて待機していました。奇襲攻撃側がBARCAPを張って帰還まで援護したのですから、完全試合というか、ナメられたというか・・・


    戦後だけですが、おかげさまで、このくらいはすぐにわかりました。大戦中なら、エスコートに限っても、膨大なエピソードがあるはずので、老後の暇つぶしの一つにとっておきます。重ねて、有り難うございました。

    アメフトの奴に、例えるなら、ガードとタイトエンドだろうと言われました。知らないことは言わない方が良さそうです。
    通行人@タクシー


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