1133 最近、イスラム国への空爆の動画で久々に見た『バックファイア爆撃機』ですが、私が子供の頃 1980年前後は確かTu-26だった気がしたのですが、今はTu-22mです。何で変わったのでしょうか?
まさのり

  1. [製造国]
    ソビエト連邦/ロシア内では一貫してTu-22Mのようですね。なんでもTu-22発展型として予算獲得したそうです。

    [西側:Tu-26呼称時代]
    いっぽう西側では、外観/予想性能などからでしょうか、Tu-22MがTu-22の発展型だとは信じられず、何故かは知りませんがTu-26の番号が割り当てられます。Jane'sにもTu-26と記載されたようです。
    http://www.dtic.mil/cgi-bin/GetTRDoc?AD=ADA267892

    [西側関係者:Tu-22Mが正式型式と判明]
    米ソ軍縮交渉SALT2の公式文書において、軍縮対象の西側コード「バックファイア」が正式型式「Tu-22M」であることが判明したそうです。
    以下はSALT2のWikipediaからの抜粋。
    -----------------------
    1979年6月18日、両国はウィーンで条約に調印したものの、ソ連のアフガニスタン侵攻を理由としてアメリカ議会の批准拒否により、そのまま1985年に期限切れになった。
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    [西側民間:いつからTu-22M呼称になったか?]
    小生の調査不足により時期不明ですが、大きく3つの可能性があると思います。
    (1)1979年(SALT2調印直後に内容が公開されていた場合)
    (2)1985年(SALT2期限切れ直後に内容が公開されていた場合)
    (3)1985年以降(情報公開請求などで内容が公開されていた場合)

    どうしても時期を特定したいのならば、過去のJane'sを1979から順に確認していくのが確実かつ早道だと考えます。

    長々と駄文失礼しました。

    太助

  2. (1)と記憶しております。

    第二次交渉(SALT-)は1972年12月に始まり、1974年に取決めの原則合意となったのですが、その後、詰めの交渉でバックファイア爆撃機とアメリカの巡航ミサイルの扱いをめぐって難航してTU-26は脚光を浴びております。調印後にTU-22mであることが分かったはずです。
    Tokyo-Rose

  3. 途中で送信してしまいました。但し、当時は呼称は混在した形になっており、自然とTu-22mになっていったと記憶しています。おそらく、バックファイアが戦略爆撃機かどうかが交渉の焦点となっており、ソ連は「空中給油装備はしない」などの約束をしております。それが確認されてから徐々に変わっていったのでしょう。

    そこまでは意地でも別機種として扱うという感じだったのでしょうかね。
    冷戦時代はそういうくだらないことでも丁々発止しておりましたので・・・
    Tokyo-Rose

  4. 太助さん、Tokyo-Roseさん回答ありがとうございます。ロシアもTu-95、Tu-22m、Tu-160を飛ばさなくてもマルチロール機やSu-25で良いんじゃないか
    と思うんですけど
    まさのり

  5. いやそれはTu-95、Tu-22m、Tu-160を飛ばして、遠隔地の非対称戦に投入して見せる事の方が、実は隠された目的なので。
    米軍のすなる事を我がロシアでも、ですよ。
    にも。


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