1140 昨日1月11日に、米軍のB52戦略爆撃機が、グァムから飛来し、米軍・韓国軍の戦闘機と共に、ソウル南部を飛行しました。これは、6日に行われた北朝鮮の核実験に対して、牽制・抑圧のようです。
お聞きしたいことは、なぜ戦闘機が一緒に飛行するのですか?
B52単独では、防御が脆弱なため、戦闘機が護衛するためですか? あるいは、多数機が飛行して、示威効果を高めるためですか?


park12abc

  1. ご質問に関しては貴方が推察される通りだと思います。私が判らないのは、初動段階では曲がりなりにも整備されているだろう、北朝鮮の正規軍としての防空網に対しては的でしか無いB-52が、示威に成り得るという、発想です。
    ラインバッカーでハノイ上空にB-52を持ち込んだのはその前に北の防空網を無能力化するという手順を踏んでからですし、それでも旋回中の動きを変えられない処での無誘導の一斉射撃を喰らった。
    飛行区域がソウル南部という事で、B-52が積載してきた兵装が何なのかは私も気になります。北朝鮮後方に撃ち込む巡航ミサイルか、高空から誘導爆弾を放てば安全空域から軍事境界線北側の陣地に落とせるのか、その両方か。
    にも。

  2. 2.早速のご回答ありがとうございました。
    気にされていることは、B52が単に飛行したからといって、
    <示威に成り得る>
    のか、ということですね。事前に、
    <北の防空網を無能力化するという手順>
    が不可欠なのですね。、よく分かりました。

    park12abc

  3. アメリカとしては、本気で示威行為をしてやろう、というつもりはないのかもしれません。

    北が核実験を行ったのに、アメリカが黙って何もしないとなると、対外的にいろいろ問題だし米国内からも弱腰だと批判されかねないから、とりあえず形式的に「遺憾の意」の一環として無難なB-52を展開したのだろうと自分は思っております。
    もし北が更なる挑発を行えば、その時こそB-2や原子力空母というカードが切られるはず。

    いろいろ書きましたが、結局のところ僕ら一般人にとって米軍の本音などは推測するしかないので、あまり明確な事はいえません。
    こういう考え方もあるよという程度で参考にしていただければ幸いです。
    通りすがりの者

  4. 早速のご回答ありがとうごいます。
    <とりあえず形式的に「遺憾の意」の一環として無難なB-52を展開した>
    ということですね。外交や内政など多方面からの考慮がなされた結論だったのでしょうね。

    park123

  5. B-52爆撃機が対称に近い作戦にそれも大規模に投入された最初で恐らくは最後の事例であるラインバッカーIIについては私などより詳しい方が何方も居られます。
    一つだけ述べれば、B-52をハノイに突入させる前に米軍の防空網制圧部隊が行ったのは敵防空網の「破壊」では無く「無力化」、B-52が敵上空に在空する間だけ防空網を麻痺させられれば良かったと判断したであろう事です。
    http://stanza-citta.com/bun/2010/11/07/833
    冷戦開始から現代に至るまで米軍の主戦場は一に欧州正面二に中東で印度支那が主戦場に成った事は無く
    (ベトナム戦争の最大の負の遺産はイスラエルの核武装である!とまで云われる)
    米軍にとってB-52「なんか」より余程貴重な対防空網戦部隊に麻痺無力化による一時制圧のみ為らず破壊までやらせる余力は無かったと思われます。
    にも。

  6. 米韓が同盟軍として協力して北朝鮮に対処していくことを、B-52と在韓米軍のF-16、韓国軍のF-15の編隊飛行で象徴的に示しているだけで、戦術上の合理的な理由などないでしょう。
    れん太

  7. にも様のご回答について
    ありがとうございました。
    敵軍の破壊と無力化が分けられるのですね。B−52による直接的な破壊とは別に、
    <防空網戦部隊に麻痺無力化による一時制圧>
    も考えられるのですね。

    れん太様のご回答について
    <北朝鮮に対処していくことを>
    一応示しているだけであって、きちんとした
    <戦術上の合理的な理由などないでしょう。>
    ですね。




    park123

  8. >7.
    「別に」じゃ無く、整えられた防空網の前ではB-52と云わず超音速戦闘爆撃機だって的だ、という常識を踏まえてください。
    ステルス以前にこの防空網を突破するには、自機自身も飛行し難く目標を定め難い、超低空侵入しか無いと考えられていました。可変後退翼は此の為に採用された。
    しかし米軍は(恐らくは戦略爆撃機の電子戦機を戦闘爆撃機向けにダウンサイジングした)対防空網戦闘爆撃機「ワイルドウィーゼル」による防空網制圧戦術を開発し
    防空網が制圧されている間だけですが、戦闘爆撃機と云わずB-52の様な馬鹿烏迄、飛行し易く目標を定め易い敵地中高高度に在空させて爆撃させる事に成功しました。
    飽く迄麻痺無力化による一時制圧ですので無誘導の一斉射撃迄は阻止出来ませんでしたが。
    之ってもう常識ぢゃ無いんですか?
    にも。

  9. 再三のご回答ありがとうございました。
    当方は、勉強不足で、誤解をしているようです。
    <防空網制圧戦術>
    と爆撃とは、分かつことのできないもの、なのですね。
    <無誘導の一斉射撃迄は阻止出来ませんでした>
    は、おもしろい話でした。

    park12abc


Back