1183 ガソリンエンジンを用いた自動車やオートバイでは、回転数に応じて自動的に点火時期を変えています(回転数が高い時は、点火時期を早くする)。また、古い年代のエンジンでは、手動で点火時期を調節していた事は理解しております。ここで、航空機用のガソリンエンジンでも同様に、回転数に応じて点火時期を変えていたのでしょうか?
ネットから取得した キ-84やP-51の操縦マニュアルでは、点火時期については触れられていません。その理由として、
@自動進角なので、敢えて記述する必要が無い
A航空機用のガソリンエンジンは高くても3000rpm程度なので、固定進角でも問題ない
が考えられますが、如何なものでしょうか。御教示いただければ幸いです。
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  1. 記憶モードですが、ドイツのコマンドゲレートは点火時期も自動調整していたはずです。

    機械式コンピュータで空燃比もプロペラピッチもコントロールしているので点火時期もそのうちの一つかと思います。

    日本の発動機については判りません。
    わんける

  2. コマンドゲレートについては知りませんけども、一般的には固定進角であったはずです。
    ただし始動時のみ自動的に遅角させる仕組みを持っているものもあったかもしれません。

    自動か手動かわかりませんが、P&W R-4360-59Bは巡航時と離昇時で点火時期を変えられるそうです。しかしこれは戦後のエンジンですので。
    超音速

  3. 質問者です。
    先日、たまたま入った古書店で「世界の傑作戦闘機とレシプロエンジン;竅iえい)出版社、2014年12月」を見かけ購入したところ、いくつかのエンジンについて疑問に関する記述がありました。お騒がせして申し訳ありません。有難うございました。以下に一部を抜粋しておきます。
    BMW801 : コマンド・ゲレーテによる自動進角。ただし、点火時期に関する具体的な記述は無い。
    ロールスロイス・マーリン(60シリーズ): 左バンクは排気側にプラグがありBTDC50°、右バンクは吸入側でBTDC45°。左右で異なるのは燃焼速度の違いを補うため。固定進角なのか、最速時の値なのかは不明。
    ブリストル・セントーラス : 離陸時BTDC15°、巡航時BTDC19°、アイドル時27°。マグネトーのギア駆動部分に自動調整機構が備わっている。(点火時期については、記述されたままを転載)
    シュベツォフAsh82 : BTDC21°。固定進角なのか、最速時の値なのかは不明。

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