1270 二式艦上偵察機に関する質問です。
二式艦偵にも、カメラ格納部とは別に彗星と同様の爆弾倉が存在しますが、文献等では両翼下に爆弾(主に三号爆弾)を装備しての出撃記録ばかりです。
やはり偵察機とあって、懸架装置や誘導桿といった急降下爆撃用の装備は省略されていたのでしょうか。
D4Y

  1. 二式艦上偵察機は艦上とは謳っていますが、採用時から陸偵、艦偵兼用機となっています。これは十三試艦爆を陸偵の編制定数を持っている基地航空隊に開戦時のように貸与ではなく正規に配備しやすくするための方便という事情も絡んでいます。
    けれどもその実態は十三試艦爆ですから、爆弾の「懸吊架」もあり爆装も可能です。そして偵察用途に用いる場合には爆弾倉内に増槽を装備することもできます。
    BUN

  2. >BUN様
    早速のご回答ありがとうございます。
    確かに、母艦よりも陸上偵察機部隊に多く配備されていますね。偵察専用機というより、偵察用カメラの付いた彗星のような感じでしょうか。
    爆弾倉内に増槽とのことですが、もしかして、彗星関連の文献で時折見かける「増槽3本装備」と思しき写真がまさにそれなのでしょうか。
    D4Y

  3. スミマセン便乗です。
    芙蓉部隊の本で「二式艦偵は爆弾槽内に増槽があるので翼下武装のみで出撃した」という記述があったと記憶しています。
    これは長距離進出であるためにあえて増槽を外さずに出撃したのか、それとも簡単には外せなかったのか、どちらでしょうか。
    ろろ猫

  4. 推測ですけれども、この時期は陸海軍とも偵察機の増槽を大型化しようと試みている時期ですから旧式とはいえ、胴体内増槽の装備は有り難かったのではないでしょうか。外す作業自体は簡単でも抵抗増大による燃費の悪化が無い爆弾倉内増槽装備は貴重だったのではないかと思います。
    BUN


Back