1271 B-54について教えてください。
この機体は核爆弾を搭載できるように、B-29の様な前後に振り分けられた爆弾倉ではなく、大きな一つの爆弾倉を持つものとして計画されていた、とのことです。
ここに疑問があります。B-29では前後に振り分けざるを得なかった爆弾倉のスペースを、B-54ではどのようにして確保しようと考えられていたのでしょうか。主翼の取り付け位置を変える、胴体の太さを増す、などが想像できますが、実際にはどうであったのでしょう。ご教示いただけましたら幸いです。
ずっきーに少尉

  1. モックアップの写真を見るとバルジを設けて容積を拡大してます。
    http://retromechanix.com/boeing-b-54a-mock-up-inspection-1948/
    XC-99

  2. B-29にもThin Man対応機が有りますよね。また、B-50のTallboy対応機やら、X-2空中母機やら爆弾倉の開口部が繋がった物が有ります。

    B-54の完成想像図を見るとあまりB-50と変わらない外見なので同様な物だったのでは無いでしょうか?

    暇人

  3. B-29の基本設計から重心位置や荷重の構造への伝わり方を変えることは、そう出来ない筈です。プレグナントグッピーだってその基本は外してない筈。
    処で、「この機体は核爆弾を搭載できるように、B-29の様な前後に振り分けられた爆弾倉ではなく、大きな一つの爆弾倉を持つものとして計画されていた」とありますが、リトルボーイやファットマンなら重心より前にずれる前部爆弾倉に搭載してましたし、二つ積む等重心の問題を解決する事で後部爆弾倉に搭載することも原理的には可能な筈。
    様はシンマンや、通常爆弾ですがトールボーイ・グランドスラムの様に物理的に長大、重心位置(直線翼機では翌桁直下を意味する。同時に其処は強度が最も強い)に一つだけしか積めない大重量の投射物を搭載する為で、後世の私達から見た核爆弾一般ではない。
    その時点ではB-36や、後退翼の余沢で翌桁より後ろに重心位置を置けたB-47が成功しないかもしれないし、何より核兵器が小型化せず大威力大重量化する可能性も在りえたので、お腹の膨れたB-29改を保険で開発したのでしょう。
    にも。

  4. 全体形を伝える物としては例のポンチ絵が一枚有るだけなので大した出来の模型では無いですが1/144の完成品を張っておきます。B-29/50との差は良く判ると思います。重量増加対策か外側のナセルにも脚が生えています。
    http://www.ipmsusa3.org/gallery/v/members/2012/October/B54/
    XC-99
    XC-99

  5. 逆にポンチ絵だからよく判ることもあるので、図面とモックアップ写真で見える限りのB-54の胴体バルジ、「ドリームリフター」なるつまらない愛称を付けられたB747LCFの胴体バルジと上下逆ですがフォルムがよく似ています。
    にも。

  6. ご教示ありがとうございます。
    有名な完成予想図だけでは判断できませんでしたが、モックアップや模型の写真を見ると、胴体が大幅に改設計されていることが見て取れますね。
    B-54が何故採用されなかったかも、何となく察せられるような気が致します。

    ずっきーに少尉

  7. なんせ、肝心のR4360 VDTエンジンが失敗作なので同エンジン使用予定のB-36C同様、自然消滅の様です。
    XC-99


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