1290 飛行機の胴体軸(機軸?)とプロペラ軸(推力線?)は平行と思い込んでいたのですが、ロッキードP3Cのプロペラ軸は若干、上を向いているように見えます。ネットで閲覧可能な三面図を見ても、そのように見えます。
@P3Cの場合が特殊であり、他機の場合は平行なのでしょうか。あるいはプロペラ軸は若干、上を向いているのが普通で、気が付かないだけなのでしょうか?
Aプロペラ軸が上を向いているとしたら、その理由は何でしょうか?
諸賢の御教示をいただければ幸いです。なお、用語等の誤用につきましては御容赦下さい。
オリオン

  1. @については分かりませんが、プロペラが上を向いていれば、ティルトローター機のような効果を生む事が出来きます。が、少しの角度だとあんまり効果が無いとも思います。
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  2. ヘルキャットは下向きだったと記憶してます(3度?)。
    理由は迎え角がどうとか…、ごめんなさい
    覚えていません。
    出たきりのモデラー

  3. P-3Cのプロペラ軸がやや上向きなのは主翼取り付け角がやや大きめだからだとと思います。
    主翼取り付け角を大きく取ると離着陸距離が短くなり、視界も良くなります。
    ほかにマーチンB-26マローダーのF型以降がその一例です。
    通常飛行時にはやや頭下げで飛ぶため最大速度や巡航性能には不利となります。
    しかしP-3Cのような哨戒機は低速長時間滞空を常用するためあまり問題にはならないのでしょう。
    超音速

  4. ヘルキャットは下向きだったと記憶してます(3度?)。
    理由は迎え角がどうとか…、ごめんなさい
    覚えていません。
    出たきりのモデラー

  5. すみません。何故か2重投稿になってしまいました。
    出たきりのモデラー

  6. P-51・F4U・グリフォンスピットファイア・F8FなどWWII末期の大馬力戦闘機がダウンスラスト、つまりプロペラ軸を下に向けているのはプロペラトルク対策です。
    正確にはPファクターというのですが、旋回や引き起こしなどで機体に迎え角がつくとプロペラ回転面に対し斜めに気流が入ってきます。すると左右でプロペラピッチが変わり、推力が左右不均衡になります。
    つまり牽引式で右回転のプロペラならば、正の迎え角をとると左へ頭を振ろうとします。
    ただでさえカウンタートルクとジャイロ効果が左へ頭を振ろうとし、プロペラ後流は尻を右へ流そうとするのに加えてです。
    パワーが大きければこの効果が大きく出るので、小さな機体に大馬力エンジンを積んだ戦闘機の場合はラダーで修正しきれなくなるのです。
    この効果をやわらげるため、機体が大迎え角でもプロペラの迎え角はいくらかでも小さくなるようダウンスラストを設けるのです。
    そのほか機首の長い液冷エンジン機の場合は視界も良くなると思いますが、地上滑走中はプロペラが地面に接近するため少し危険になります。
    超音速

  7. 質問者です。お礼が遅くなり申し訳ありません。皆様の御教示で、概ね理解できました(と思います)。
    ところで、質問の趣旨に関連するものとして、一式陸攻は水平飛行時にアップトリムをとるという記述を散見します。これは >1および>3の理由によるものと考えて良いでしょうか? 重ね重ねで申し訳ありませんが、よろしく御願いします。
    オリオン
    オリオン

  8. >一式陸攻は水平飛行時にアップトリムをとる

    海面スレスレを飛行時はトリムをわずかに機首上げ側にとって、常に操縦桿を少し押しながら飛行することで、操縦士が撃たれてもすぐに墜落しないようにする工夫だと聞いたことがありますが、このことではないでしょうか。
    超音速

  9. P-3Cの主翼取り付け角は5〜6度ぐらいの大きめになっていて、一式陸攻のそれは2度52分と一般的な角度になっています。
    陸攻が哨戒任務のときに滞空時間を優先し巡航速度より遅い速度で飛ぶとすれば少し機首上げになるので、このときもアップトリムをとると思われます。
    超音速

  10. 質問者です。 皆様、ありがとう御座います。
    私自身の中で、思い込みと知識の少なさが交錯しているようです。
    皆様の御教示をもとに、整理して考え直したいと思います。
    オリオン


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