1367 一二試艦上戦闘機で要求兵装が20ミリだったのになぜか対爆撃機用の一三試局地戦闘機で13ミリに変わり、一四試局地戦闘機では20ミリに戻っています。
 これはどういう理由でしょうか?
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  1. 昭和十三年の航空機種及び性能標準案(昭和十三年九月三十日 横須賀海軍航空隊司令より軍令部次長宛のもの)が13ミリ機銃の研究を求めているからです。20o機銃は既に完成品のあるものを輸入している訳ですが、この13ミリはこれから開発しようというものです。
    昭和十四年の性能標準で局地戦闘機が20oとなっているのはMG151をHe100と共に購入する計画があるからで、この時点では新局地戦闘機の発動機は液冷却で行く構想なのです。

    そして性能標準はその時に構想された将来の機種の大まかな性能をまとめたものですから、「十三」試局地戦闘機というものはありませんし、十四年の性能標準案も「十四」試局地戦闘機の要求性能ではありません。
    BUN

  2. ひょっとしたら、吉村昭『零式戦闘機』をお読みになってのご質問でしょうか。
    あれにはたしかに13ミリを載せた十三試局地戦闘機のプランが出てきます。
    しかし、それはおそらく現場にいた人への取材によりもので、計画立案を行っていた側から少し距離があって、いわば当時又聞きされた話だったのではないかと思います。



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