1440 日本が輸入したMe109E-7(Bf109E-7)について、いくつか質問があります。

@
輸入した機体数なのですが、私が知っている説は3つあり、どれが正しいのでしょうか?

1.日本陸軍が2機輸入
2.日本陸軍が3機輸入
3.日本陸軍が2機、海軍が1機輸入(海軍個体は濃緑色に塗られた?横須賀に送られヨ-805かヨ-807のマーキング?)

恐らくは1が正しいかと思っているのですが、3機輸入説というのも聞く機会があり、どちらが正しいのかな?と思っています。
私の認識では当初はMe109E-3を10機輸入予定だったものの、その10機は実戦部隊に回されてしまったので、E-7を2機輸入した。
という流れかと思っているのですがいかがでしょうか?



A
上記の情報を調べていたところ、海外サイトでW.Nr.に関する情報がありました。
参考:https://www.asisbiz.com/il2/Bf-109E/JAAF.html

こちらのサイトの側面図の画像にW.Nr.6524とあります。
プロファイルソースはFlugzeug Classic 2012-05号とのことですが、残念ながらドイツ語のため内容を読み解けません。
輸入機体のW.Nr.に関して、なにか情報をお持ちの方はいらっしゃいますか?

ちなみにW.Nr.と工場≒塗装パターンを照らし合わせようとしたのですが、ネット上にある情報ではW.Nr.6523までの情報しか無く、この機体のW.Nr.の真偽・塗装パターンを特定するには至れませんでした。


B
Aで参考として貼り付けたサイトに、陸軍が輸入した1号機の写真がいくつかあります。
この内、斜め後ろからのアングルの写真を見ると、フラップのリブ部分のみが暗色になっています。
リブのみが明るく映っているのであれば反射かな?とも思うのですが、暗く映るのは不可解です。

1.RLM65/71/02(あるいはRLM74/75/76)の三色迷彩で、垂直尾翼や胴体上面を見るとかなりキッチリと磨かれた機体?

2.主翼上面の塗装パターンは一般的なスプリンター迷彩ではないように見え、Josef `Pips` PrillerのMe109E-3(W.Nr.5057)のように、RLM02/65などの明色で上塗りがされている?

上記の1と2が正しい場合、リブの色は上塗りされたRLM02/65が塗装後の研磨段階で磨かれすぎて、リブ部分のみが下地色を露出させたのかな?と思ったのですが、皆様のお考えはいかがでしょう?


いろいろと情報がとっちらかっておりますが、ご興味のある方、情報をお持ちの方、宜しくおねがいします。
Shusui


  1. google 翻訳です。

    メッサーシュミットBf 109 E-7 JAAF白1日本の評価航空機1941

    プロフィール00:Bf109E-7、日本、1941年5人のBf109が評価のために日本に送られた。 日本にいる間、彼らは標準的な日本のヒノマルスと黄色い翼の前縁、そして舵に白い数字を受け取りました。 白で輪郭を描かれた赤い帯は後部胴体のまわりにあります。 日本でのBf109の研究は、手ごわいKi-61 Heinのデザインにつながりました。 飛行機の色は標準的なRLM 74/75/76スキームであるように見えます。おそらくRLM 74とRLM 75、さらにRLM 02の両方を含む中程度の斑点が胴体側面にあります。 後で標準のIJAAFカラーで再描画されました。

    暇人


  2. Aの url では、風防の枠組から E-4 以降になりますね。

    @
    https://web.ipmsusa3.org/content/bf-109e-7-fw-190a-5-japanese-army-service
    https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://web.ipmsusa3.org/content/bf-109e-7-fw-190a-5-japanese-army-service

    英ウイキの(Service with Japan)では、
    https://en.wikipedia.org/wiki/Messerschmitt_Bf_109_operational_history
    https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://en.wikipedia.org/wiki/Messerschmitt_Bf_109_operational_history

    世傑には(3機輸入した、他に5機の資料もある)とありました。

    B
    推測するのも難しいですが、興味深い画像です。
    この状態になるのは、金属でしょうか、布でしょうか。
    https://me109.info/display.php?from=site&lang=de&auth=e&name=version_display&fotonummer=13183

    ウイキも asisbiz の元ネタは下らしいです。
    http://www.j-aircraft.com/captured/testedby/me109/me109.htm
    https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.j-aircraft.com/captured/testedby/me109/me109.htm
    (J-aircraft.com Captured Aircraft Special Section)
    http://www.j-aircraft.com/captured/index.htm

    過去ログ
    http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2001956.html




    百九

  3. 日本に運ばれたのはE-7 2機です。
    これは陸軍航技研の記録があるので確実です。
    ただ、残された写真で気をつけなければならないのは翼前縁の識別帯と胴体日の丸がある点です。
    これは機体が組み立てられ模擬空戦に参加した15年夏には考えられないものです。
    写真はそれよりもずっと後、陸海軍中央協定が定められた17年秋以降に撮影されたものであることも確実です。塗装問題はそこから考えねばならないのです。
    BUN

  4. wikiのシュテーアの部分に、ヒトラーに2機のBF-109を日本に運べと命令されたと有りますね。

    アジ歴にバラしたBF-109の画像が有ります。
    暇人

  5. 皆様、返信が遅くなり申し訳ありません。
    レスを確認はしていたのですが、情報を吟味するまで御返事ができずにいました。

    >>暇人さん
    2回ものレスをありがとうございます。
    アジ歴の情報、大変助かります。
    恐らくこちらの文書でしょうか?
    https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/MetSearch.cgi
    初見でしたので大変興味深いです。
    惜しむべくはグレースケールではなく完全な白黒なので、ディティールがよくわからない点ですが、非常に貴重な資料ですね。

    PDFの6Pめに「其の塗装の状況は、外板の外面は青緑色に*合せ*或る部分は凝く、或る部分は薄く塗って迷彩を施してある」との記述を見つけました。
    こちらは色合いとしては黄色みが強いRLM71や彩度の低いRLM74/75よりも、RLM70に近い色合いのように思われます。

    その後に続く「外板の内面は全部薄い緑色一色に塗りつぶしてあり」との記述から、RLM02は「薄い緑色」と表現されていることまでが分かります。

    これはかなり大きな手がかり!



    >>百九さん
    ありがとうございます。
    私の知る限りでは輸入した形式はE-7で、これはBUNさんのご意見もあり間違いないかと思います。
    また、E型の動翼は全て羽布張りだったかと思います。
    問題としては羽布張りのリブが黒く映る理由があるのか無いのか、というところで、過去の記憶を辿ると別の写真でもリブが黒い例があったようななかったような…という感覚にあるのでモヤッとしております。
    なにかリブが黒く映っているような例を他にご存知でしょうか?


    >>BUNさん
    ありがとうございます。
    胴体日の丸と識別帯は「軍用機味方識別に関する陸海軍中央協定」が定められたS17年10月以降、という手がかりになるのですね。

    https://www.asisbiz.com/il2/Bf-109E/JAAF/pages/Messerschmitt-Bf-109E3-JAAF-White-1-Japanese-evaluation-aircraft-1941-05.html
    ↑逆にこちらの写真では識別帯が塗られておらず、組み立て〜17年9月頃という事にもなるわけですね。

    この識別帯なしの写真が2機あるうちのどちらなのかは、それぞれの使われ方を知らないので推定できませんが、そこを知ることができれば大きな前進になりそうだと感じています。

    識別帯なしの機体が、識別帯ありと別個体であれば処置なしですが、もし組み立てられたのが1機のみで、もう1機は分解・研究に回されたなどの経緯があるのならば、側面から撮影された有名な集合写真とこの写真では、過給器吸入口付近の塗装パターンが異なって見えることから、再塗装が行われていたと推定できるからです。

    アジ歴にある「独逸陸軍戦闘機メッサーシュミットME109E型胴体前半分ノ材質検査」では塗装がシンナーによって容易に剥離できたともあり、ともすれば再塗装の処置も行われていた可能性は大きいのではないかと思いました。
    (文脈からみれば、普通は内面のみに試したものと思われますが…)
    たま〜に噂で聞く「濃緑色に塗り直された」という話も、そこに結びつく可能性があるのではないか…という妄想も浮かびます。



    アジ歴の情報で知らない手がかりが登場しましたので、引き続き調べながらご情報をお待ちしたいと思います。
    Shusui


  6. ドープ
    https://www.sankyo-chem.com/wpsankyo/1915
    https://en.wikipedia.org/wiki/Aircraft_dope
    https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://en.wikipedia.org/wiki/Aircraft_dope

    何らかの理由で羽布を張替えてドープを塗った状態の時に撮影されたのでは無いでしょうか。
    この後、本塗装されたのかは判りませんが。

    適切な画像ではないですが。
    https://media.gettyimages.com/photos/bleriot-monoplane-used-by-the-
    british-army-1914-this-aircraft-was-picture-id463904143?s=2048x2048
    https://gizmodo.com/15-early-airplanes-with-more-wings-than-a-bucket-of-fri-5927718

    百九


  7. url ミスをしました。
    https://media.gettyimages.com/photos/bleriot-monoplane-used-by-the-british-army-1914-this-aircraft-was-picture-id463904143?s=2048x2048
    百九

  8. >>百九さん
    ありがとうございます。
    羽布の張替えという考えはなかったので勉強になります。
    手持ちにあるS14年2月の陸軍機の塗装法では下塗りに透明ドープ、上塗りに灰緑色とあり、研ぎ出した際に暗色が露出するか、となると少し疑問が残ります。

    しかし、動翼は基本的に明色であることから、主翼部分には灰緑色やRLM02などを塗ってからポリッシュし、下地が露出した可能性もあるのではないかなと思っています。
    ですが、その場合はなぜ明色で上塗りしたのか?という疑問も発生して疑問は尽きぬばかり…
    Shusui

  9. 文春文庫の「未知の剣(著:渡辺洋二)」内にて、着陸時のBf109E-7は片翼が下がる癖があり、補助翼を破損しては度々補修したとのこと。
    つまり、少なくとも補助翼は羽布を張り直して灰緑色で塗装した可能性が高いようです。
    Shusui


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