1483 キ87の全備重量がやけに重過ぎるのではないかと思われますが、原因は何故でしょうか。排気タービン付エンジンを搭載し、機体規模が大きい烈風改が、全備5.7トンであるということを考えると、6.1トンというのは何が理由なのだろうかと思います。
推測値にものをいってもしょうがないのではありますが。
げしゅたぽ

  1. 誰も書かないので素人なりに……、格闘戦を考慮に入れなくてもいい高速、重武装、防御装甲を重視する重戦と、
    一応運用を陸上からの離陸に舵を切ったとは言え(強度不足の主翼を補強するためにA7M2試作三号機以降は折畳部を結合する)
    十七試艦上戦闘「烈風」改(A7M3-3J)とあくまで「艦戦」であり格闘性能の向上為、機体の重量も軽くしたかったのでは?
    しかし烈風改は武装を20粍(30粍説も有)砲を主翼に4門、胴体後ろ上に斜銃2門の重武装の高高度乙戦との資料もあり、
    どちらも実用化せず未完成に終わった機体ですので何とも言えないでね……。
    詳しい方どうぞよろしくお願いします。

    通りすがりです

  2. 追記です、1941年に開発開始されたリパブリック「XP-72」は「P-47」にR-4360 空冷星型28気筒排気タービン付き3450hpに換装し
    武装が37粍4門といったバケモンでした。「キ87」は「烈風」と比べるより「P-47」(全備重量6.6t)と比べると良いかもしれません。
    通りすがりです

  3. キ87と同じハ44エンジンを装備し、若干機体規模が大きい(烈風改と同じくらい)キ94が全備6.5トンなので、キ87はハ44装備機としては妥当な重量なのではないでしょうか。

    また、キ87と烈風改の重量の違いの原因ですが、
    1.キ87が装備しているハ44が烈風改のハ43に比べて若干サイズ・出力とも大きいこと
    2.烈風改は高高度防空用の乙戦ながら、もともとは艦戦として発着性能のための低翼面荷重を求められた(軽量化が重視された)烈風の機体設計を引き継いでいること
    などが挙げられると思われます。
    隼0511

  4. 変な質問でしたが回答して下さりありがとうございます。キ87に関してはキ94-IIに対して小型で中間冷却器を装備しない分軽量であることも考えると妥当な気がしてきました。
    そもそも比較対象の烈風改が軽過ぎでしたね。
    キ87やキ94-IIなどは、それまで諸外国の機体より軽いのが常の日本機において急に諸外国水準の重さになったので違和感を感じてしまっただけなのかもです。
    げしゅたぽ

  5. キ94-IIはキ94-Iと違って常識的な機体外見ですが、中身は多くの新機構取り入れていて、
    「構造をできるだけ簡単にして量産に適するように」
    「高速に適する層流翼型を採用」
    「高高度用気密室の問題解決」
    「排気タービンの位置の適正化」
    「電動部分を最小限度に留め、作動の信頼性を重視」
    と排気タービンを含む発動機の問題さえ解決できれば(戦争末期なので機体の表面の仕上がりとこれが1番難しい)
    傑作機になりえたのかもしれません。
    よし夜戦(サービス残業)に戻ろう。
    通りすがりです

  6. >5
    以上のことはご存じだったかも知れませんが中島ハ219-ルが1,150kgで2,450馬力に対して、「P-47D」のP&W R-2800-21 ダブルワスプが1,027kgで2,300馬力と、いかに中島ハ45が830kgで2,000馬力と無茶のかかった発動機で、こいつの為に試作、実用機がどんだけ苦労したかを考えると、発動機の重要性を改めて感じます。この後米軍は空冷星形28気筒排気タービン付き発動機、3,000馬力級を投入しますのでそれに対抗できるのかが日本の各発動機製造会社の課題ですね。ジェット発動機の波も来ますし……。
    うむ、夜戦は集中力が無くなったので止める、帰ってシャワー浴びて寝る。

    通りすがりです


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