1567  2020年のアゼルバイジャン対アルメニアの戦争で活躍した徘徊型ドローン『ハロップ』の推進器はUEL製AR731というロータリーエンジンだそうです。
 
 ロータリーエンジンは軽量・高出力だが、燃費が悪くて、耐久力がないと思いますが、ドローンに採用する理由は何でしょうか?
 ちなみに、AR731は38馬力ですが、250ccのオートバイで40馬力のものがあるのに、オートバイのエンジンではダメなのでしょうか?

PIAT

  1. 下記リンクにもありますが出力重量比が圧倒的に高いです。38馬力で10kg弱しかありません。バイクの250ccは一番シンプルな空冷単気筒でも35kgくらいあるようです。

    https://uavenginesltd.co.uk/products/ar731-38-bhp/
    tabitabi

  2.  tabitabi様 早速の回答ありがとうございます。出力重力比がそんなに違うとは思いませんでした。
     新たな疑問がわきました。
     1563にあるように小型飛行機は空冷・水平対向エンジンを多く採用していますが、軽さは飛行機にとって非常に重要なのに、何でロータリーエンジンを採用しないのでしょうか?



    PIAT

  3. >2
     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3_(%E5%88%9D%E6%9C%9F%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
     毎度、Wikipediaで御免なさい。
     
    hush

  4.  あと、こちらもどうぞ。
     http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000406.html
     
    hush

  5. >3.hushさん、それ回転式空冷エンジンですけど。


    マツダはEV用レンジエクステンダーとしてロータリーエンジン(ヴァンケルエンジン)を復活させる予定でしたが、主にコストの理由から当面延期したそうです。
    なので航空機用にほとんど採用されないのもコストが理由じゃないでしょうか。
    超音速

  6. ヴァンケルエンジンは一定回転数を維持する使い方なら、熱効率や耐久性はレシプロに劣らないそうです。
    しかし構造上オイルを消費するので、やはりランニングコストは高くなってしまうと思います。
    軽飛行機用200〜300hpクラスのレシプロエンジンは、だいたい2700rpm付近の回転数でプロペラは直結駆動です。
    ヴァンケルエンジンは5000rpm以上が得意と思われるので、飛行機用に使うなら必ず減速ギアが必要になります。。
    そうしますと小型軽量という利点は削られてしまい、信頼性やコスト面で影響が出てくると思います。
    UAV/ドローン用の小直径プロペラなら高回転のまま直結駆動で回せるので、これらの用途には向いてるのでしょう。
    超音速

  7. >5
     そうですね。
     
    hush

  8. 蛇足ですが、使える燃料の幅が広いと言う利点でヴァンケルエンジンを航空機に使おうとされた事があります。
    ヴェトナム戦争時に米軍の小型連絡機/偵察機用として試験されました。
    ジェット燃料、ケロシン、自動車用ガソリン、アブガスなど何でも使える200〜300馬力のエンジンとして注目されましたが、結局その様な小型機の出番が無くなってお蔵入りになった様です。
    わんける

  9. hush様 回転式空冷エンジンというものを初めて知りました。エンジンとプロペラが一緒に回るというのは面白いですね。
    406で同じような質問をされた方がおられたのですね。最後の回答者が「無人UAVのエンジンとして使用されるようだ」と書いておられましたが、実現されましたね。

    超音速様 わかりやすく説明していただき、ありがとうございます。
    ロータリーエンジンは、まさに徘徊型ドローンにぴったりですね。

    わんける様 ロータリー・ディーゼルエンジンが実現したら面白そうですね。
    マツダが本気を出せば実現するでしょうが、内燃機関の将来は明るくないので、見込みはなさそうですね。
    PIAT

  10. 以下蛇足です。

    水素燃料のヴァンケルエンジンも研究されているそうです。
    仮にカーボンニュートラルの波が軽飛行機業界に押し寄せれば、注目されるかもしれませんね。
    超音速


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