1578 ドイツ空軍の多用途機Ju88について疑問に思ったことを質問します。
ウィキペディア(日本語版)ではJu88について爆撃機、戦闘機、雷撃機、夜間戦闘機などの多用途機と大枠で説明してますが、こと爆撃機としては「ドイツ空軍の軽爆撃機機」と記しています。この「軽爆撃機」という括りに引っ掛かりを感じるのは私だけでしょうか?
国によって「重爆」「軽爆」の定義に差異があるのは十分承知してますが、He111が「重爆」でJu88が「軽爆」というのは搭載量、航続距離などを考えると釈然としない感じです。
ただこれはあくまで私個人の印象なので、私に共感する方、反駁する方、、ただウィキペディアが日本軍の基準で一般人向けにわかりやすく書いただけだという方、様々だと思います。
唯一の正解が知りたいのではなく、このこの板の識者の皆様の色々なご意見がうかがいたくてあえて質問したしだいです。


備後ピート

  1. ふつうに述べれば、He111もJu88も中型爆撃機です。


  2. 実際の重・中・軽の分類及び書籍・ネットの表現も可成りあやふやで抽象的な事が多いようですね。
    おっしゃるとおり”国によって「重爆」「軽爆」の定義”だと思われますし、例えば
    https://en.wikipedia.org/wiki/Light_bomber
    上記でも可成り苦しい書き方?で「このような航空機は”通常”1トンを超える兵器を搭載しない」ですとか
    「三菱G3Mは大日本帝国海軍によって中爆撃機に分類されましたが、爆弾の積載量が800kgと小さい陸上爆撃機」
    (日本海軍における分類は陸上攻撃機な訳なんですが)ですとかで表現されています。
    またWiki内でも差異があるようでJu88に関しては日本語版では”軽爆撃機”、English版では
    マルチロール機として強調されているような感じで、He111も日本語版では”軽爆撃機”、同English版では
    ”中爆撃機”と表示されているような有様です。
    結局の所、万国共通の決まりがあるわけでは無いようですので採る国や人間による定義の差異としか言えないような気がしますね。

    陸奥屋

  3. なぜそのような機体が発生したか、というところへ遡ると、双発の中型高速爆撃機には淵源があるのです。
    誰がどう感じた、というたぐいの話ではありません。

    wikiでも、「Ju88」ドイツ語版はそのあたりに触れていますね。


  4. もしくは、wiki英語版の「Schnellbomber」あたりからご覧いただければ。
    九六陸攻もJu88も同じ部類のものとして扱われていますね。
    同じwikiでも日本語版には、こうした背景からひもとこうとする意思が感じられないところが多く、なので以前から備後ピートさんにも外国語版にまで飛んで調べられるとよいですよ、と申し上げていたわけです。



  5. 2.の続きになりますが中型爆撃機と呼ばれているものへの定義もEnglish版では
    最初に大まかな爆弾搭載量や航続距離が宛てられていますが見て分かるように
    [要出典]あつかいになっているのが解ると思います。
    https://en.wikipedia.org/wiki/Medium_bomber

    同Wikiの九七式”重”爆撃機もEnglish版では中爆撃機、四式重爆撃機も、
    中型爆撃機の範疇とされ説明として「日本陸軍航空隊により重爆撃機指定」。
    海軍の銀河は、このEnglish版では「B26同様の軽爆撃機」とされてたりしてます。
    まあ繰り返しますが採用当事国に関してはある程度決まりがあるものの、それが
    他国にそのまま当てはまらないのが普通のようでAにはA国、BにはB国の
    定義があった・・・としか、あと計画時の機体指定規模とかもあるのでしょうけれど
    陸奥屋

  6. 識者には遠く及ばない者で恐縮ですが、私も意見を述べさせていただきます。
    ウィキペディア記事に見られるカテゴライズの多くは立稿者の主観によるもので、これは軍事に限ったことではありません。自動車のボディタイプを眺めればよくわかりますが、主観で無数に言葉が生成されており、読み手にとってすでに意味をなしておらず、乱暴な言い方をするなら、読むどころか見る必要もない記事となっています。爆撃機の今質問にクローズアップするなら、なぜ軽、中、重にカテゴライズする必要があるのか、に行きつきます。多くの人にとってそれは異なる機種同士を比較するためであったり、頭の中で同じもの同士を揃えて整理整頓したいためだったり、なのだと思いますが、であるなら>1.の回答のとおり他人の主観には一切囚われず、能動的に要目を精査して自らの主観でカテゴライズするべきなのです。
    >5.の回答に関係しますが、爆撃機を唯一カテゴライズできるのは運用者だけです。同じ機種でも運用者が2者いれば、それぞれの事情でカテゴライズされ、我々部外者はそのどちらも尊重しなければなりません。
    DDかず

  7. ウィキペディアのHe11/Ju88双方のページの表記です(wikiページ右側の概要欄/写真の真下部分)
    ・ハインケル He111
    用途:爆撃機
    分類:軽爆撃機
    ・Ju 88
    用途:戦術爆撃機、雷撃機、夜間戦闘機、戦闘機、偵察機
    分類:軽爆撃機

    ウィキペディア上では同等の機種とされています。誰が書いたのかわかりませんし、軽爆撃機の表記が正しいのかどうかはわかりませんが、少なくとも基準は同じです。
    ですから「>>He111が「重爆」でJu88が「軽爆」というのは搭載量、航続距離などを考えると釈然としない」の部分は勘違いでは?

    それとも、ウィキペディア内の「実戦」の項の1段落目にある「日本軍が重爆撃機の中継ぎにしたかった」という部分が引っかかったのでしょうか?
    それなら「当時の日本軍の基準だとHe111は重爆の代役に使える機体だった」という事じゃないでしょうか?「He111は重爆である」とは書かれていません。

    Googleなどで検索しても見つからないのですが、質問の前提の「He111は重爆」は誰の言葉で、何処情報なのでしょうか?
    まやん

  8. と言うか、この質問者さん、質問だけして反応せず放置が多いね
    F6F

  9. >7.まやん様。質問にお答えします。He111は重爆撃機機であるというのは講談社:「ヒコーキの心」(佐貫亦夫著)のP123中にはっきりと記されています。研究が進んで古いエッセイを鵜呑みにするなとBUN様あたりにまた叱られそうですが、この佐貫先生のヒコーキシリーズのエッセイは、昔私が航空機に興味を持つようになった端緒ですので、それなりに呼称にはこだわりがあります。また近年の研究でも、あくまで日本から見た「ハインケルHe111重爆撃機」の呼称を完全に否定できるものではないと思います(それならイ式重爆の呼称はどうなんだということになります)。


    備後ピート

  10. 〉8.F6F様。質問だけして放置が多いというご意見は、質問文をよく読まれてのことでしょうか?私は唯一の答えを欲しているのではなく、多くの識者のご意見を求めているのです。結論が出ない以上引き続きご意見を求めているのです。決して放置ではありません。。F6F様ともあろう方から質問者の人格を貶める言葉より、質問に対する具体的なご意見を欲しかったですね。

    私も人間ですから、質問に対する適切な回答にはそれなりのお礼なり、自分の見識を述べています。ただ明らかに質問の意図を誤解したり、我田引水で自己の見解に議論を進めようとする方には反論しますし、個人の見解の相違と判断される場合には、その方がいかに熱意をふるって多大な記述をされていても取ってつけたようなお礼の言葉を述べることはしません。それを「放置」と言われるならそれこそ見解の相違と言うものでしょう。

    このあたり、実際に過去の質問を見てもらうしかありませんが、適切かつ納得できる回答に対しては適宜お礼の言葉を添えているつもりです。もし漏れているものがあれば上記の「取ってつけたようなお礼の言葉」を避けたか、私の全くの無作法ですので、どうもすみませんとしか言えませんね。
    備後ピート

  11. その「佐貫亦男」はJu88をどう分類しているのですか?
    「近年の研究」とやらの持ち主たちはJu88をどう分類しているのですか?
    >>1〜6を読まれましたか?

    まやん

  12. 〉11.まやん様。ご質問にお答えします。佐貫亦男先生は講談社:「続々ヒコーキの心」の中で「ユンカースJu88万能機」と書かれておられます。エッセイの表題も「混血の万能機」となっております。高速爆撃機・雷撃機・偵察機・夜間戦闘機・地上攻撃機とまさしく「万能機」として使われたのでこの表現は当然だと思います。

    また「近年の研究者」とはあくまでHe111に関することで、最新の「世界の傑作機He111」を読んだ結果の私の感想です。したがって機種違いのJu88をどう分類しているかまでは私にはわかりかねます。

    最新の世界の傑作機「Ju88(パート1)・(パート2)」を読んだ限りでは1は「高速爆撃機編」2は「夜間戦闘機他万能機編」と言った感じでしょうか?

    >>1〜6は読まれましたか。→当然読んでおります。その目的のためだと質問文にも明記しております。

    それよりも出典に関するご質問にお答えしたので、当然確認されたのでしょうね。「ヒコーキの心」シリーズは光人社NF文庫で復刊されてますよ。エッセイ文ですから筆者の主観が反映されていますが、それはそれと思って読めばウィキペディアなどどまた趣きが変わってなかなか興味深いですよ。
    備後ピート

  13. >>12
    そんな事を聞いたわけでは無いですよ

    まやん

  14. >13.まやん様。質問11の解答として解答12以外の何が答えられましょうか?
    貴殿の欠点は文章読解能力の致命的な欠如と、質問者に対する決定的な敬意の不足にありと思われます。
    A&Qの範疇は、War Birdsの表題にある通り基本「交遊-Communication-」だと思います。貴殿の場合、話の掛け合いが成立していないのです。
    いわゆる「馬鹿につける薬は無い」の類で、通常としての私の対応は解答10に記した通りですが、今回の場合は真剣に回答していただいた片様、陸奥屋様、DDかず様に対しても私の態度が不明確だと失礼に当たると思いましたので、あえて厳しい内容を記させていただきます。
    反論があれば具体的な文献なり記述なりを添えてお願いします。さもなければ、単なる悔し紛れのインネン付け質問は今後控えるようにお願いいたします。

    備後ピート


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