1599 九三中練の素材に関しての質問です。

九三中練のコピット上部の覆い部分は、世界の傑作機ではシナ合板製と解説されているのですが、インドネシアや筑波海軍航空隊記念館に現存するものを見る限り、金属製のものしか見たことがありません。

これは木製と金属製が両方並行して使用され、合板という保存が難しい素材の都合上、金属製だけが残ったのか、あるいはある時期から金属製部品に置き換わったのでしょうか?
また、当時の写真を見ると後席の覆いの開口部を上から見たときに「凸」になっているものが多いのですが、現存する金属製部品は「□」ばかりのようです。
形状の違いはおそらく木製と金属製の部品の違いで、工作の簡略化のために簡素な「□」形状に変更されたのではないかと思っているのですが......

このあたりの事情をご存知の方や、資料をご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけましたら幸いです。

よろしくお願いします。
Shusui

  1. 写真や現存部品を眺めてみたところ、操縦席覆の切り欠きの他にも前後席覆の一体化がされた金属製タイプ、非一体化の金属製タイプ、前席覆の分割線の違いなど、複数のタイプを確認できました。
    日本海軍機図鑑の巻末付近に赤とんぼの欄があり、こちらによれば小改修の必要性に関して言及した文書があるとのことで、やはり時期によって変遷していったようです。
    マイナーな機種ですので、根気よく調べてみようと思います。
    ありがとうございました。
    Shusui


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