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キャンベラ爆撃機は前脚が低く、機体と地上とのクリアランスが小さいように見えますが、爆弾搭載作業時やりずらいとかないのでしょうか? あと英国では偵察機型が21世紀まで現役でしたが、これは他に適当な機体が無かった。そもそも英国はキャンベラの偵察機型の後継機は造る気が無かった でしょうか? まさのり |
- こちら https://hars.org.au/english-electric-canberra/ の9分10秒辺り化を見ますと、後方から爆弾槽に納めていますので、特にやりづらいという感じではないようです。
hush
- >9分10秒辺り化→9分10秒辺りから
あと、一番下の動画です。
hush
- 揚げ足をとる心算は毛頭ありませんが、質問の第2文は、「なぜ、偵察機型が21世紀まで現役だったのでしょうか。この時代に、多少とも近代的な国を相手にこのような旧式機が通用するとは思えませんが。あるいは、どの様な用途に使用されていたのでしょうか。」とすべきでしょうね。
UK
- キャンベラPR.9を最後まで運用したNo.39スコードロンはMQ-9リーパーに更新したようです。
有人の偵察機としては、2008年ごろからレイセオン・センチネルR1が導入されました。ベース機はボンバルディア・グローバルエクスプレスという大型ビジネスジェットです。
しかしこれも予算問題でアップグレードできず、2021年に退役してしまったとのこと。
有人偵察機はビーチクラフト・シャドウR1もあります。
これはベース機がキングエア350シリーズですから、つまり日本の陸自と同じような偵察装備となってしまったわけですね。
超音速
- hushさん、超音速さん、ありがとうございます。
キャンベラの機体下部が尾部に向けてせりあがってるのは、着陸時に擦らない為や搭載作業のし易さ等の
理由があるのかもですね。
超音速さん、キャンベラの偵察機型が長寿だったのは予算の都合上が大だったという事でしょうか?
まさのり
- 元質問にある「他に適当な機体が無かった」もあると思います。
キャンベラPR.9は15,000mの高高度偵察が任務でしたので、なかなか代替できる機材がなかったのでしょう。
同等の任務ができるのは米軍のU-2ぐらいです。独自で新型機を開発する予算はない。
民間機を改造するにしても、ビジネスジェットも旅客機も実用上昇限度13,000m程度です。
各種キャンベラの退役は1990年前後からですが、英軍は湾岸戦争で米軍のE-8 JSTARSを見て、同じような機材が欲しくなったそうです。
後継機というより、新しい概念への発展的解消ですね。ASTOR (Airborne Stand-Off Radar) プログラムと呼ばれました。
冷戦後の予算削減のなか検討を続け、英国政府がレイセオン・センチネルを発注するのは1999年です。
ベース機のボンバルディア・グローバルエクスプレスは1998年に形式証明を取得し、実用上昇限度15,000mの性能を発揮しました。
これは揚力係数の高い新型のスーパークリティカル翼によるもので、本来は短い滑走路で運用可能にするためのものです。
ちょうどいい時期にちょういい性能の機体が登場したということですね。
超音速
- 超音速さん丁寧な返答ありがとうございます。便乗で質問します。キャンベラが高高度飛行出来るのは、なぜでしょうか?機体形状は、レシプロ双発機みたいなレイアウトですし、U-2偵察機みたいな独特さがありません。
まさのり
- 翼面荷重が低いからです。
後退翼を採用しなかったのも高高度飛行には逆に好都合です。後退翼は揚力係数が下がってしまいますから。
特別に長大な主翼を持つU-2やRB-57D(ロングスパン・キャンベラ)の飛行高度は2万m級です。
超音速