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オートジャイロについて質問します。 1930年代に発明され第二次大戦中は世界中の国々の軍隊で研究開発されましたが、そのほとんどは黎明期だったこともあってプロペラ&エンジン配置が牽引式になっていました。 しかし、現在普及しているオートジャイロはほとんどが推進式になっています。 前方(特に前下方)の視界が優れるのは分りますが、揚力の得やすさなどを考えると牽引式の方が優れているようにも思えます。 ヘリの普及によって搭載力の乏しいオートジャイロは軍事目的では使われなくなり、ほとんどすべて民生用になっていますが、現在のオートジャイロのほとんどが推進式の配置になってしまっているのは何故ですか? おうる |
- 2点ほど思いつきました。
まずは、安定性を得るためが考えられます。
ご存知のとおり、航空機は重心後方の風圧面積を広く取ることで風見鶏効果により安定性を得られます。
風圧面積にはプロペラが含まれるので、推進式プロペラのほうが安定性を得やすくなります。
また、重心はローターマストの前方に置かなければなりませんので、牽引式プロペラはローターマスト後方が操縦席のため、搭乗者の体重が想定より重い場合は前方にバラストを積む必要があり重量が余計重くなります。
推進式プロペラは前方が操縦席のため、搭乗者の体重が重くても安定性には影響がなく、体重が軽い場合にのみバラストを積めばいいことになります。
これらはホビー用のコンパクトなオートジャイロの場合に有利になると思います。もちろん視界が優れるというのも大きいでしょう。
超音速
- ローターマストにエンジン架・主脚・座席を直接取り付けて強度部材を集中させる、というのは軽量化のためと思ってまちがいありません。
機首にエンジンを付けた場合、胴体がその重量を支える強度を持っていなければなりませんが、それをすべて省けます。
民生用で発動機出力が小さいがゆえの結論だろうと思います。
片
- 回答ありがとうございます。
原理的に固定翼機よりも揚力の不足しやすいオートジャイロで小さいエンジンで飛行性能を上げるために極限まで重量を減らした方がメリットがあるらしいと理解しました。
おうる