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英語圏のとある掲示板で「どうして大戦中の米海軍戦闘機は陸軍航空隊のようにバブルキャノピーを採用しなかったのですか?」という質問に対して、回答者さんは「されていますよ」と、F4Uの初期型と後期型の写真を提示してさらに、後方視界に関してはP-47の226671号機と490438号機の写真を提示して「バブルキャノピーはヨー方向の安定性が下がるためP-47に背びれが追加されています」と話して、「海軍はたぶん発着艦の要求のために採用しなかったのだろう」と締めていますが、自分も気になっていた点なので公文書等答えは出ずとも漠然とこう考えておいてよいでしょうか。 ヒロ |
- あとバブルキャノピー型のマイナス点を挙げれば
ひっくり返った時パイロットの頭部、頸椎にダメージを与え易い。
アクタン・ゼロの古賀一飛曹は、その為首の骨を折り亡くなりました。
まさのり
- さっそくご回答ありがとうございました。米海軍は保安の頑丈さを採ったということなんですね、ありがとうございました。
ヒロ
- あと陸軍航空隊もファストバック(レザーバック)の機体使ってますよ。P40、P43、P47の初期型、P51A,B,Cとか
まさのり
- https://www.quora.com/Why-didn-t-the-Navy-adopt-the-bubble-canopy-on-later-versions-of-fighters-like-the-Corsair-and-Hellcat-as-the-Army-Air-Force-did-on-the-Mustang-and-Thunderbolt
この掲示板ですね。
細かいことですみませんが、バブルキャノピーという表現は適切でない気がします。
P-51B/Cのマルコム型やF4Uのそれをバブルタイプと言うことが多いからです。
全周視界のキャノピーは水滴型・ティアドロップ型と呼ぶほうが一般的だと思います。
超音速
- 世傑コルセアによると、グッドイヤー社が水滴型キャノピーに改造したFG-1Aを試作したものの、同社の強い希望にもかかわらず何故か生産型に導入されることはなかったとのことです。
コルセアは、グッドイヤーF2Gを除くと戦後型のAU-1やF4U-7までファストバック型です。F8Fベアキャットは水滴型なのに不思議なものです。
私見ですが、戦時中は設計変更による生産面での影響を嫌った?戦後型では改修のためのコストをけちった?
なお、こちらのサイトに米陸軍機の水滴型キャノピー導入の経緯が書かれています。
http://majo44.sakura.ne.jp/planes/P51/705.html
要約すると、1943年にイギリスで水滴型キャノピーのタイフーンを見た米陸軍のブラッドリー大佐が視界の良さに感激し、帰国後ただちに米陸軍戦闘機の水滴型キャノピー導入を強力に推進したとのことです。各メーカーにはかなり強く迫ったようです。
米海軍に関しては、そのような強力な推進者がいなかったので導入が遅れたということなのでしょう。
超音速
- まさのりさま、超音速複葉機さま、ご回答ありがとうございました。米陸軍では推進者がいたので中期以降の設計に水滴型風防搭載機が現れて、米海軍機はF8FやF8BやライアンFRの時期1943年後半〜1944年以降くらいまで水滴型風防の導入が少し遅れたということがわかり勉強になりました。
ヒロ