1765 先日、米国に飛来した気球の撃墜がニュースになってます。
報道によればサイドワインダーを使ったそうですが、確か熱線誘導方式ですよね。
気球のような熱源がほとんど無さそうな標的でも、サイドワインダーは誘導できるんでしょうか?
似非ハンター

  1. 今回使われたAIM-9Xは赤外線画像シーカーです。
    昔の熱源探知と違ってフレアや太陽にだまされにくい誘導方式です。
    近年の対空ミサイルはだいたいこの方式です。

    超音速

  2. 1の解答ですが、赤外線をほとんど出さない気球に対して赤外線による画像認識が可能なのでしょうか。
    なお、本来の質問に対する多分正しい解答は、既にインターネットで開示されているようです。
    □ □

  3. >2
     たとえば暗視装置では赤外線が使用されています。
     赤外線を発してそれが反射する対象物を撮影するのが赤外線カメラですので、目標物が熱源である必要性はないのです。
     赤外線画像シーカーについては詳しくありませんが、作動原理は一緒だろうと思っています。
     
    hush

  4. 3>
    サイドワインダーを装備して気球を撃墜した飛行機が、赤外線を発する装置を装備しているのでしょうか。

    □ □

  5. >4
     ああ、御免なさい、サイドワインダーの赤外線画像シーカーはパッシブのようですね。
     目標を画像として捉えているようです。
     失礼しました。
     
    hush

  6.  蛇足ですけど・・・日中の成層圏ですから、逆光でアプローチしない限り気球は赤外線でも捕えることはできるんじゃないですかね?
     背景は真っ黒で、気球は太陽光を反射して光って見えるんじゃないかと思うのです・・・・
    おうる

  7. あれ、映像を見ると 気球をブチ破ってますけど 弾頭は炸裂してないですよね?
    かめ

  8. 太陽光ので温まったり、反射したりして、背景から浮かび上がって誘導できるということなんですかね。
    似非ハンター

  9. 一世代前の赤外線誘導空対空ミサイルであるAAM-3やAIM-9L/Mは単一の赤外線素子を用い、目標を赤外線の周期的な明暗として捉える方式なのに対して、AAM-5やAIM-9Xのような新世代の赤外線誘導空対空ミサイルでは、赤外線検出素子を二次元に配列したIR-FPA(赤外線フォーカルプレーンアレイ)を用い、目標を赤外線の画像として捉えれる方式を採用しています。つまり目標と背景の赤外線のコントラスト差が小さくても大きな面積を有する目標であれば、充分に目標として認識出来ます。また、今回は背景が高高度であるため、温度が低く、雲などのノイズ源も少ないこと、また比較的近距離(5nm)から撃っていることから充分にシーカーのロックオンレンジに入っていたと考えられます。あと、気球が破れたように見えるのはレーザー近接信管により爆風破片効果弾頭が起爆して、飛散した弾頭破片により破れたんじゃないでしょうか。気球から観測機器を釣っているワイヤーを狙ったという言説もありますが、個人的には気球と観測機器の間をミサイルが抜けてったのはmiss distance(射弾が目標中心から外れた距離)じゃないかと思います。
    つかだ


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