1767 第二次世界大戦時の与圧装置を持たない米軍の爆撃機。B-17、B-24、B-32は、高度何メートルで酸素マスク着用で、酸素ボンベは何分くらい迄使用できるのでしょうか?あと何か高山病対策とかしてたのでしょうか?
まさのり

  1. 世傑B-24より引用
    「当初10本、その後18本、24本と酸素ボンベを増備、供給方式も一定流量方式からオンデマンド式に改善され、最終的には10名の乗員が高度30,000ftで9時間の飛行が可能になった。」
    「正副操縦士は酸欠による判断力の低下を防止するため、高度10,000ft以上では必ず酸素吸入を使用したが、ほかの乗員は煩わしい酸素マスクを避ける傾向があり、高高度作戦からの帰路、高度15,000ftあたりまで降下すると早めにマスクを外してリラックスしていたようである。」

    超音速

  2. 303rd Bomb Group
    http://www.303rdbg.com/sop-oxygen.html

    Oxygen will be use above 10,000 feet in daytime flying and from ground up on night flights.
    酸素は、日中の飛行では 10,000 フィート以上で、夜間の飛行では地上から使用されます。

    百九

  3. 超音速さん、百九さんありがとうございます。30,000ftで9時間使用できるとは予想外でした。しかしよく考えてみると平均巡航速度350km/hで計算すると飛行距離が3150kmなので、びっくりするほどの長距離ではないんですよね。まあずーっと9時間 30,000ftで飛行することはないと思いますが
    百九さん、ちょっと疑問ですが夜間での飛行の場合地上からの使用とありますが、なぜでしょうか?
    まさのり

  4. 夜間の視力は、桿状体に頼る事になりますが、これは低酸素に敏感で低高度でも酸素吸入するのが良い事になります。

    (三京房)
    (視覚の基礎)
    https://www.sankyobo.co.jp/dicskk.html

    (Pilot’s Handbook of Aeronautical Knowledge)
    https://www.faa.gov/sites/faa.gov/files/regulations_policies/handbooks_manuals/aviation/phak/09_phak_ch7.pdf

    日中に 10,000 フィート以上の高度を飛行している人は、十分な酸素が不足しているため、見当識障害を起こすことがあります。
    夜間、特に疲労している場合、これらの影響は 5,000 フィートの低さで発生する可能性があります。したがって、最適な保護のために、パイロットは、日中は機内高度 10,000 フィート以上、夜間は 5,000 フィート以上で酸素補給を行うことをお勧めします。

    「現在 FAA では夜間は 5,000 フィート以上で酸素補給を行うことを勧めていますが、WW2 当時では地上から行うのが確実と考えていたと思います。
    又、これはパイロットの問題で銃手などはそこまでの必要はなかったのではと思います。」


    (PILOT'S MANUAL FOR BOEINCB-17 FLYINCFORTRESS)
    https://www.batguano.com/ejreppa/B-17FlightManual.pdf

    マニュアルでは(夜間は地上から使用する)とだけなっています。

    百九

  5. 百九さん、回答ありがとうございます。これはドイツ、日本の夜間戦闘機部隊でも同じマニュアルだったのでしょうね。日本の夜目対策は、八つ目うなぎを食し昼間はサングラス着用のイメージが強いので(苦笑)
    まさのり


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