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先日、自衛隊も使ってるUAVのスキャンイーグルを見て、プロペラ機で巡航速度は速くない。100km/h未満なのに何で後退翼なのか? https://en.wikipedia.org/wiki/Boeing_Insitu_ScanEagle 何ででしょう? 音速よりだいぶ遅い飛行機は、矩形翼の方が良いと思ってましたが。 似非ハンター |
- 貴方御自身が紹介されたwikipediaの記事に、当該機種の写真が掲載されており、それを見れば機体形状は判りますよね。御自身で答えてください。
にも@一言。
- 紙飛行機は殆どの場合超音速飛行をする訳ではないのに大後退翼のデルタ翼に折りますよね。凧ですら矩形の侭だけでは舞い上がらない筈です。
にも@二言。
- 凧は矩形の侭だけでも揚がる様ですね。紐で地上に結え付けられてる以上飛行では無いのです。
にも@三言。
- 典型的な無尾翼機ですね。
無尾翼機は方向安定と縦安定を得るため後退翼にするのが普通です。
ジャック・ノースロップやホルテン兄弟がこのような無尾翼機をいくつか作りました。
小さくて軽い模型飛行機ではよく見られる形です。
超音速
- 先ず、wikipedia掲載の写真見て、スキャンイーグルには独立した尾翼が無く、尾翼が在ろう位置に後退翼の後退した翼端部分が在り、しかも翼端は垂直に跳ね上がっています。なら答えは自明なので質問者様自身が答えるべきだと考えました。
余計なのはその後で、自分が殆ど理解していない紙飛行機や凧(特に矩形の所謂和凧)について触れようとしたことでした。すみません
にも@言い訳。
- 「矩形翼の方が良い」というのは誤解だと思います。
理想の翼平面形は楕円翼、実際はテーパー翼がほとんどです。
矩形翼というのは定規のような長方形の翼で、セスナ等の軽飛行機や農業用機に採用されていますが主にコスト低減が理由です。
超音速
- 水平尾翼を持つ通常の機体では空力平均翼弦の25〜30%辺りに重心がありますが
無尾翼機では10〜15%に重心が来るように設計され、揚力中心はその後ろですから機首下げを起こします
一方、重心より後ろに伸びた後退翼の外翼に捩じり下げを付けると機首上げを起こすと同時に翼端失速も回避できます
両者の綱引きによって縦安定を獲得しているわけですね
直線翼の無尾翼機は主翼後縁を上方にひねったS字キャンバー翼型でバランスを取ります
(参考文献 地人書館 航空工学概論 田中幸正 P70)
ちょっとCLとCGがズレてる気もしますがこんな感じです
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/KN_Stabilit%C3%A4t_um_die_Querachse.jpg
ガス欠
- コメントありがとうございました。
つまり、全長を短くするために尾翼を省略、その代わり主翼を後退翼にして安定性を確保する。
という認識で合ってますかね。
似非ハンター