1794 雑誌の宣伝で見つけたのですが
https://www.allmyreads.com/wp-content/uploads/sites/13/2021/09/Luftwaffe-secret-projects-1-400x565.jpg

ブローム&フォス社の(p171)だそうですが、この形は
p-38,Bf110 などと比べて何かメリットは有るのでしょうか?
お教え下さい。

百九

  1. 似た形の飛行機が実在します。
    かのバート・ルータンが設計した「Rutan Model 202 Boomerang」という非対称の双発機です。
    ビーチクラフト・バロンを改造したものですが、バロンと同じエンジン・同じ乗員数でより速く・より遠くまで飛行可能で、片肺状態でも制御が容易だそうです。

    ここからは私見ですが、通常の双発機に比べ前面抵抗面積が小さいというメリットが思いつきます。

    超音速

  2.  Blohm & Voss P171は http://www.luft46.com/pjtlstbv.html によると、高速爆撃機だそうです。イラストはGino MarcominiがそのLuftwaffe - Secret Projects of the Third Reichの表紙用に書いたものですが、実際に作られたかどうか存じません。ただ、機体は単発のBV141と似ており、この機体は偵察員の全周視界を確保するためにこのような左右非対称になったそうです。BV141は双発のFw189に敗れて生産機数は多くありませんでしたが、トルクの打ち消しにこの異形は役に立ったようで、設計者のフォークトは同様の機体をいくつか考えていたようですが、P171はその高速爆撃機型ということでしょう。
     極端に後方にあるコックピットを考えると、エンジンとの間は爆弾槽でしょうし、もう一つのエンジンの後方も同様であるのなら、全面投影面積に対して搭載量が大きい高速爆撃機という利点が考えられます。
     素人考えですが。
     
    hush

  3. 超音速さん、hushさん、有難うございます。
    単に思い付きで考えられたのでは無いと言う事ですね。
    双発の高速爆撃機という事でしたら、もし製造されていたらDo335と競作に成ったのかも知れませんね。

    百九

  4. ドルニエDo335の原型Do P.231の提出が1942年5月、ブローム ウント フォスのBV P.170に4月のプランがあります。BV P.171も同時期のもの、またはBV P.170からの修正案でしょうから、「競作」ということであっているように思われます。


  5. 片さん、有難うございます。
    せめてプロトタイプでも作られていれば私としては楽しめるのですが。

    百九

  6. 時期的に揃っていることから、Do P.231(Do335)と同じく、BV P.170、BV P.171も800km/hを目指した設計だったと推測されます。

    Do P.231 単胴双発
    BV P.170 三胴三発
    BV P.171 双胴双発

    というデザインであり、前面抵抗面積が小さいというメリットが最大であるのは、実機を作るところまでたどり着いたDo335だということがすぐにわかります。
    そのDo335ですら、要求された800km/hを結果的に達成できていないので、ブローム ウント フォスのデザインでは実機以前の段階で無理だったのではないでしょうか。


  7. 片さん、有難うございます。

    Do335は興味がありまして検索して見ました。
    少し見にくいかも知れませんが下記を見つけました。
    https://www.secretprojects.co.uk/data/attachments/37/37572-3ea30da4cbc256a8465e2727a9774811.jpg

    上と中がDB603装備で、下がJumo222装備とあります。
    2000HPが2500HPになれば800km/hに届くのではないかと妄想します。

    P170ですが、下記に(820km/h @ 8000m)と有ります。
    http://www.luft46.com/bv/bvp170.html

    実機が無いのですから(計算値?)なのでしょうね。
    エンジンがBMW801Dですから盛りすぎかと思います。
    百九


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