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恥ずかしながら最近存在を知ったのですが、「陸軍単発噴進式戦闘機案」についてお尋ねします。(名前を挙げるのがまずかったら投稿を消してください。) 出典はポーランドの研究者さんの著作"Japanese Special Attack Aircraft & Flying Bombs"と翻訳の「日本陸海軍の特殊攻撃機と飛行爆弾」にあるのですが、戦後は叢書など関係者がまとめ上げたなかに、この航本の計画機の記載が漏れたのは今後の研究待ちなのでしょうか。(橘花戦闘&偵察機案やキ201、キ202、茅場のグライダーなどは市販本でよく目についたのですが、はじめてヒストリカルチャンネルの番組で「神龍二型案」を見たときは驚きました。) この計画案を記載している「日本陸軍の計画・試作機1943~1945」には「情報開示によって旧共産圏が所持していた、存在しないと思われたHe176の写真が公開された例もある」とあったのですが、日本陸海軍機の研究ではこの情報の真贋が確定しているのかよくわかりません。というのも、とある市販ゲーム作品にこの機体のモデルなどが実在機案として登場しているのも見かけるからです。何卒一言よろしくおねがい致します。 ヒロ |
- 下記の中にゲーム用に作られた架空機とありましたが間違っていたらごめんなさい。
https://www.secretprojects.co.uk/threads/fake-japanese-single-engine-jet-fighter.41493/
百九
- 下記ですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B8%E8%BB%8D%E5%8D%98%E7%99%BA%E5%99%B4%E9%80%B2%E5%BC%8F%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F
百九
- 百九様、返信遅れてすみません、ご回答ありがとうございました。
ヒロ
- これは陸軍航空工廠史の158ページにある内容を転記したものですね。
「海軍の橘花に対抗し、単発でしかもメッサーシュミットMe262と同じ性能であり、且つ航続時間は30分とする戦闘機の試作が命ぜられた。設計は林大尉、家田中尉の2班による競争試作の形がとられ、林大尉は後部胴体にターボジェット発動機を装着するスマートな形状を立案し、家田中尉はづんぐりした胴体上部の重心付近にターボジェットを装着し、垂直尾翼を2枚とする安定性の高い案を提出した。
瀬川少佐は家田中尉案を斥け、林大尉案を採用し、試作準備が薦められたが、終戦を迎え、航空工廠のジェット機は幻に終わった。」
陸軍航空工廠での内案、自主研究(瀬川少佐も工廠の技術者)で正規の試作計画ではなかったことが、あまり取り上げられて来なかった理由ですが、陸軍航空工廠関係の試作案には単座奇襲機などもあります。
BUN
- ということで、実在した試作研究ではありますが、陸軍航空工廠史の記述は上記だけです。この計画についてこれ以上の内容は書かれていませんので古本で探す必要も少ないかと思います。通常の出版物からこれ以上の情報は得られないかもしれません。
BUN
- ウィキペディアには、家田航技中尉「フルネームは不詳」とされていますが、家田文太郎中尉です。昔の航空ファンにいくつか記事を書いておられますが、それまで陸軍航空工厰技術部で行ってきたのは既存機体の改修設計ばかりです。ようやくキ93でかろうじて丸々一機の設計を手掛けられて、そのためいくらかはあてにされたという程度だったのではないかと思います。
片
- BUN様、片様、詳細な内容をご説明いただき、まことにありがとうございました。恐悦至極に存じます。航空工廠案だったのですね、有名な当時学生の碇義朗さんしか存じ上げておりませんでした。(一文でも良いので古書購入の件は見抜かれてしまいました。)
ヒロ